2023年2月2日、我が息子鉄ヤンヤンの中学受験が無事終了しました。
後半は鉄活を抑えに抑えた過酷な日々でしたが、なんとか第一志望校への合格を手にし、新たな道を切り開いたことになります。
今回は、その苦闘の日々の総括として、受験を迷っている子鉄パパママにとっての道しるべきなればと思い、重要なプロセスを記載していきます。
結論から言えば、子鉄の皆さんには、ぜひ受験にチャレンジしていただくことが、自分の「だいすきっ!」を大きくし、自分自身を大好きになり、どのような逆境でも自分らしく強く生きていくことにつながると改めて感じています。
最後までぜひお読みください。
<目次>
- 1,子鉄が中学受験をする意味
- 2,受験を意識し始める時期
- 2,"二月の勝者"で言っていることはだいたい合っている
- 4,鉄活は我慢しなくてよい
- 5,偏差値は上げなくてよい
- 6,子鉄に合った塾を選ぶ
- 8,きょうだいケアをしよう
- 11.コロナとの戦い
- 12.合格祈願にいこう
- 13.娘は骨折するし父親は死に、給湯器は壊れる
- 10,受験日程の作戦の立て方
- 11,受験当日の注意点
- 12,勝っても負けても"自信"が残るように。
1,子鉄が中学受験をする意味
日本の子どもたちの多くは、だいたい一度は電車が好きになります。
そして、年長や小学校低学年くらいから少しずついろいろな世界に触れていく中で興味を広げていき、やがて電車にはたいして興味がなくなっていきます。
そんな中、受験を意識する時期まで電車が好きでいられるというのは、とても幸せである一方、レアケースでもあると言えます。
そうした1つの強い個性と向き合った教育を考えたときに、公立の中学校での3年間を想像するとやや不安を覚える保護者の方は多いと思います。
これは、決して公立の学校を否定するものではなく、そもそも公立での教育というのは、日本の子どもたちに広く遍く一定水準の教育を施すというのが目的ですから、そういう意味で日本社会の教育のボトムアップを図る一方で、強い個性と向き合う設計にはなっていないということです。
ただ、子鉄に限らず、大人の社会も含めて「自分らしく生きる」ことが重要視されてきていますので、多様なベクトルの個性が乱立する社会においては、公立の学校の教育というのも見直すことが求められているでしょう。
それが如実に表れたのが2023年の中学入試でした。
6年生の子どもたちの総数に対して中学受験にチャレンジした割合は過去最高を更新し、私立中学校等の募集枠総数に対して受験者数が3,000人上回っており、私立中学校等の特色ある教育への期待がうかがえます。(もちろん、コロナ禍や大学入試改革への不安といった他の要素もあると思います。)
こうした厳しい状況ではありますが、子鉄の「だいすきっ!」を極め、それを一層磨いていくためには、中学受験へのチャレンジをおススメします。
好きなことと向き合うことは、実は楽なことではありません。
しかし、子鉄たちはすでに好きなことに熱狂できる素地を持っています。
だからこそ、それを無駄にしない環境下に置いてあげたいと親として心から思います。
2,受験を意識し始める時期
我が家は妻が中学受験を経験していたこともあり、4年生から塾に通いました。
ただ、このころの子鉄はなかなか受験といってもイメージが湧きませんし、急に勉強しろと言っても簡単には動いてくれません。
そこを無理にやらせる必要はなく、本当にやるべき時に向けて、塾に足を運ぶことや、毎日でなくても定期的に机に向かうことの習慣化を徐々にやっていくということで良いと思います。
テストも定期的に行いますので、偏差値も出ます。
6年生になるとみんなググっと学力が伸びますが、現段階でのポジションを認識しておくと、後ほどの志望校選びがやりやすくなります。
2,"二月の勝者"で言っていることはだいたい合っている
さて、中学受験をテーマにしたマンガ「二月の勝者-絶対合格の教室-」があります。
ビッグコミックスピリッツで連載され、日本テレビ系列でドラマ化もされました。
主役?の黒木先生を柳楽優弥さん、ヒロイン?の佐倉先生を井上真央さんが演じました。
ドラマというのは必ずトラブルが起こるのでボクは基本的には見ないのですが、二月の勝者は第1話だけ見ました。
第1話は、鉄道マニアの子が受験勉強にまったく乗り気ではなかったですが、黒木先生が電車や鉄道模型を見せたあげたりして、私立中学校の鉄道研究部を紹介してあげて前向きに取り組んでいくいうになるお話で、まるで自分のお話のようでした。
この話で心に残っている黒木先生のセリフが2つあります。
鉄道が好きな子供は地理に強い。
実際に受験に取り組むと我が息子鉄もまったくその通りでした。
息子鉄ヤンヤンの偏差値は当時測定不能、最終的な偏差値もボクの年齢よりも下でしたが、社会だけは偏差値55を超え、全体を引っ張ってくれましたし、得意科目があるということは、本人にとっても大きな自信になったと思います。
中学受験は父親の財力と母親の狂気。
残念ながらこれも本当でした。
想像以上にお金は出ていきますし、だからと言って出費をセーブするのも本人のストレスになったり、家庭前提の雰囲気が悪くなったりもします。
例えば、塾に行きたがらないときは時にはタクシーを使ったり、スーパー銭湯に行ったり、すき焼きを食べたり、マインドの安定のためなら、遠慮なくお金を使えるようにやりくりをしたいものです。
そのマインドは、もちろん親やきょうだいも含みます。
例えば、息子が修学旅行の時に娘ミーミーを連れて妻と3人でお泊りにいって親を独占させてあげたりしましたし、学校の間に夫婦で出かけるのも良いと思います。
4,鉄活は我慢しなくてよい
このように子鉄のストレスだけでなく、家庭全体のマインドや良好な雰囲気を保つことはとても重要です。
よくマンガやドラマ、塾のCMなどで、親とのケンカを乗り越えて受験に合格する美談が描かれますが、現実には当然そんなシーンは必要なく、ただ心穏やかに目標に向かって粛々と取り組む環境づくりが親の役割とも言えます。
そういう意味で、塾への出席や宿題をこなすことは大前提としつつも、残りの時間ではちゃんと電車に乗って出かけました。
さすがに夏期講習以降は控えましたが(と、いうより課題とテストで物理的に時間が取れなくなる)、6年生のGWは広島旅行に行きましたし、模試もいろいろな会場で受けるようにして、そのたびに鉄道旅を楽しんでいました。
例えば、夏期講習はレベルに合わせて普段の塾とは違う校舎で行われ、何か所か選択肢あったのですが、敢えて自宅から40分くらいかかる本厚木校(小田急線)で受けることにしました。
こうすることで、普段乗れない小田急線に乗ることが出来ますし、副次的に地元の友達が全くいないので、集中して学習に取り組むことができました。(送り迎えもやりましたが、息子鉄は別に1人でも帰って来れます(笑))
移動そのものでマインドを整えられるのは子鉄ならではの強みです。
5,偏差値は上げなくてよい
中学受験というと、いかにして偏差値を上げて、偏差値の高い学校に入学するかを競うようなイメージがありますが、それはやめたほうがよいと思います。
偏差値を上げるということは、親にとっても子どもにとってもものすごくハードな作業ですし、すさまじいプレッシャーを強いることになります。
これまで「だいすきっ!」な電車の打ち込んできた子鉄の立場にしてみれば、その生活の質の落差たるや凄まじく、さらに苦痛になるはずです。
もっとも恐れなくてはならないのは、その結果として勉強も電車も嫌いになってしまうことです。
さらに言えば、偏差値が高い学校は、偏差値が高い大学に行ける可能性が高いというだけに過ぎず、そのノウハウはあるのでしょうが、その分偏差値が高い大学に行くための作業に時間を費やす中高時代が待っているということになります。
最も重要なことは、好きなものを好きでい続けられること、それを軸にして人生を充実させることにあります。
そのような時間の使い方をするには、いわゆるタイムパフォーマンスがあまりに悪く、それよりは自分の好きなことに夢中になれる3年間、6年間を追求したほうがはるかに子鉄たちのためになるでしょう。
ボクは中途半端な偏差値の学校を目指すよりは、むしろ偏差値の低い学校を視野に入れることをおススメします。
学校の経営者の立場になって考えると、偏差値が高い学校はさらなる大学進学の高みを目指し、中くらいの学校はそれに追いつけ追い越せと進学レベル上げようとするでしょう。
しかし、そのレベルに及ばない低い偏差値の学校は、それとは別の価値を作らなければ生き残れません。
そうすると、偏差値では測れない非認知能力や哲学、アートといったエリアに重点を置くようになり、図らずも子鉄のような「だいすきっ!」を極めんとする子どもたちとものすごく相性の良い学校である可能性が高いです。
我が息子鉄ヤンヤンの偏差値はボクの年齢以下ですが、彼が目指せる数少ない標的の中にもそのような学校はたくさんありましたし、実際に進学する学校も「私たちの学校は偏差値ではありません。高い進学率も目指していません。」とあらかじめ豪語しています。
6,子鉄に合った塾を選ぶ
ボクが高校受験の時栄光ゼミナールに通って大学付属の高校に合格したので、最初は息子鉄も栄光ゼミナールだったのですが、地元の栄光ゼミナールは息子鉄に手を焼いて、個別指導を進めてくるという逃げ手段を取ってきたのと、受験の方針などは息子の想いは聞こうともせず親の顔色ばかり気にしていたので、早々に縁を切ったのでした。
早稲田アカデミーはご存じの通り熱血の学校で、ボクが高校受験した時も、早稲田大学の大隈講堂の前で鉢巻をつけて集合し、「絶対合格するぞー!おー!」と決起集会を開いていたほど。
先生だけでなく受付の人も熱血で面倒見がよく、最後まで崖っぷちだった息子鉄を何回も補習や質問に付き合ってくれました。
息子鉄が合格報告の電話を掛けたときは、電話越しで号泣していたようです。
なお、これはボクの地元の早稲田アカデミー校だけかと思っていましたが、日曜特訓で隣町の校舎にいっても同じような感じだったので、全体的に熱血なようです。
8,きょうだいケアをしよう
受験中は親が受験生の面倒に時間を割きがちです。
我が娘ミーミーも息子鉄のためにテレビやゲームをリビングでは控えてくれましたが、家庭全体でどうしても雰囲気が変わるので、ちゃんとケアをしてあげないと、きょうだい側のメンタルがやられてしまいますし、将来の受験にネガティブな印象を持たれるのも望ましくありません。
ヤーコン家では妻が息子鉄に一生懸命ついてくれ、ボクが娘のケアに回ることが多かったです。
もともと子どもたちは子ども部屋で二段ベッドで寝ていましたが、受験中は寝室で娘と寝るようにしました。
寝る前は寝室で一緒にゲームをしたりして、消灯も一緒にしました。
そのまま寝てしまうので、夜に仕事などができなくなってしまいましたが、一応穏やかに過ごしてもらえたかなと思います。
夏期講習以降は土日も模試や授業が入ってくるので、娘と出かけることも多かったです。
極めつけは、息子鉄が修学旅行の時、娘を連れて長野県別所温泉にお泊りにいきました。
それのみならず、子どもたちは両親を独占できるとものすごくうれしい気持ちになるので、受験生不在のときは、なるべくそういう時間を作ってあげると良いと思います。
11.コロナとの戦い
まさに人生の妙とはこのことかと思いますが、受験が盛り上がってくれば盛り上がってくるほど、いろいろなことが起こります。
5年生までは平穏だったのに何故?というくらい、いろいろなことが起こります。
しかし、事前にそういうものだと想定しておけば冷静に対処することができるでしょう。
振り返ってみると、それらのトラブルに対して、受験を理由に息子鉄を特別扱いしなかったことは非常に彼の経験になりましたし、それでもなお受験を乗り越えたというのは大きな自信につながったのではないかと思います。
そして、親の心配をよそに、「受験勉強しなくちゃいけないのに・・・」といった不満や不安は意外となかったように感じます。
まず、6年生の夏期講習で遠く本厚木まで通っていた際、妻がコロナ陽性になってしまいました。
連鎖するように非鉄娘ミーミーも陽性となり、ふたりともほぼ無症状でしたが、隔離せざるをない状況になりました。
およそ1週間になりますが、3食ボクが作り、それぞれの部屋の前にお盆に乗せておいておき、食べ終わったら下げるとか、ふたりがお風呂に入った後消毒作業をするとか、ガラリと変わった生活となりました。
あと、洗濯とか、マスクとビニール手袋をしてせっせとやりましたね。
幸いボクはほぼ毎日テレワークなので仕事への影響はなく、息子鉄もほぼ1日夏期講習でしたし、自称「オレはよく笑うからNK細胞が最強」という息子鉄は余裕の陰性でした。
しかし、よくよく考えるとよくTwitterなどでディスられている家事しない夫の皆さんだったら、この状況を乗り越えられるのでしょうか?
なお、陰性が判明した時の息子鉄の喜びのダンスは動画に撮ってあり、良い記念にもなっています(笑)
息子鉄にとって受験勉強はやっぱり辛いものなので、こういうときに食事を運んだり、料理を手伝ってくれたり、いろいろ(勉強からの逃げもあって)手を貸してくれます。
こういうときに、「あんたは受験勉強やってなさいよ!」と遠ざけるのではなく、どんどんやってもらいましょう。
家事に触れる機会は、長い目で見れば生きる基盤にもつながりますし、結果的に受験ストレスの発散にもなるので、後続勉強も捗ったのではないかと思います。
12.合格祈願にいこう
ヤーコン家は毎年お正月に2駅先の天照大神を祀っている神社にお参りに行きます。
お財布的には厳しいですが、必ず家内安全で昇殿して祝詞を奏上してもらい、お札も頂くようにしています。
受験勉強に少しでも時間を捻出したいところですが、このときもしっかりとお参りして昇殿参拝させてもらいました。
家内安全だけでなく、息子鉄の合格祈願もお願いし、お札も頂きました。
こういった行事を理由に意識的に息抜きの時間を作るのも、重要なメンタルコントロールです。
さらに言うと、昇殿により神様に見守られているという根拠のない自信がつきますし、万が一受験に失敗した場合「ちゃんと合格祈願しておけば・・・」と変な後悔を残さないようにするためでもあります。
なお、受験の際に例えば東京エリアでは湯島天神など学業成就に名高い神社に合格祈願にいく方が多いと思います。
しかし、日本の八百万の神は嫉妬深く、複数の神にお願いすると逆にヤられると聞いたことがあります。
なので、我が家はあくまで毎年ご挨拶している地元の神様にお願いに上がった次第です。
本音を言えば、人気のある学業成就の神社は普通に混んでいるので、コロナだけでなくインフルエンザ、ノロウィルスなどをもらわないためにも、地元で済ませた方が良いです。
13.娘は骨折するし父親は死に、給湯器は壊れる
年が明けるとさらに追い込みが本格化する一方でトラブルが続きます。
まず、非鉄娘ミーミーが公園で遊んでいるときに手首を骨折。
我が家初のギブスマンが誕生しました。
利き腕をやってしまったので、左手でもフォークで食べられる料理を作ってあげます。
身体も洗えないので、負傷した手に防水カバーをつけて一緒にお風呂に入って身体や頭を洗ってあげました。
さらに、試験を1週間後に控えたところで、ボクの父親が7年間の闘病生活の末他界。
息子鉄にとっても、大好きなじいじということで、非常に厳しい試練でした。
ボクの母の意向もあり、通夜と告別式を同時に実施し、息子鉄には1日葬式に時間をもらいました。
受験で緊張感が高まっていたせいか、息子鉄も粛々と葬儀に参加し、ショックで勉強に手がつかないといったことはありませんでした。
父には申し訳ないですが、コロナでなかなか会えず疎遠になっていたことがショックを和らげたのかもしれません。
ここでもやはり受験勉強だからと言って息子鉄を葬儀から遠ざけるのではなく、これはこれでしっかりと参加させるというのは、人生経験としても、不謹慎ながらちょっとした息抜きになるという点でも重要なことだと思います。
さらに言えば、ちゃんと参加させないと逆に直前の勉強や試験当日にもやもやして集中できなくなってしまう心配もありました。
また、その2週間前くらいでしょうか、我が家のエコキュートの基盤が壊れ、お湯がコントロールできなくなるという事故が発生しました。
築年数も早11年になりますので、基盤が壊れる時期なのだそう。
と、いうわけでお風呂に入れなくなってしまいましたので、基盤の交換が行われるまでの数日間は銭湯生活になりました。
息子鉄の塾の近くからバスが出ていて、夜のスーパー銭湯に通いました。
21時に塾で質問などを終え、そのままバスに乗って入浴。
息子鉄はスーパー銭湯や温泉が大好きなので、この状況も楽しんでくれました。
これもまた良い息抜きやストレス発散になったのではないかと思います。
ただ、この時期は湯冷めが心配なので、入浴の後はバスではなくタクシーに来てもらい、家に直帰しました。
10,受験日程の作戦の立て方
息子鉄は、偏差値を大きく上げずに、子鉄の個性を伸ばし、世界を広がてくれる学校を見定め1校しか受験していません。
しかし、中学受験は同じ学校でも複数種類の試験がありますし、同じ種類の試験でも複数回実施することもあります。
これが東京都や神奈川県では2/1から2/5くらいまで午前・午後それぞれで行われます。
息子鉄の場合は、
2/1午前 → 一般試験
2/1午後 → アドバンス試験
2/2午前 → 一般試験
2/2午後 → 作文やグループワーク試験
2/4午前 → 作文や面接試験
という日程を組みました。
結果的には2/2の一般試験に合格し、以降の試験はキャンセルしています。
中学受験の結果はだいたい午前試験ならその日の夕方、午後試験ならその深夜にインターネットで結果が公表されることが多いです
どの学校でも2/1の試験が1番合格枠を多くしているので、まずは2/1に全力チャレンジします。
2/1が不合格だったので、塾にいって2/2の対策をします。
2/2に一般試験は2/1よりは枠が少なくなりますが、前日の反省を活かして乗り越えたことになります。
塾の先生はこのあたりのマインドの持っていきかたもノウハウとして持っているので、2/1の夜にしっかりと整えてくれたんだと思います。
この領域は親が変に叱咤激励したりすると藪蛇にもなりかねないので、むしろ何もしないでいつも通りの夕飯を作ってあげるのが良いと思います。
なお、2/3の予定を空けてあったのは、翌日の面接試験に備えるためです。
塾では何回か面接練習もやってくれましたが、テスト脳から切り替える必要があるので、このインターバルを用意しておくのは有効だと思います。
また、子どもの性格にもよりますが、息子鉄(と、いうより鉄道マニア)は、しゃべるのが得意なので、「面接は絶対受かるから大丈夫だよ」と普段から伝えていました。
付け加えると、学校は2/6までお休みすることにしていたので、「でも、2/1に合格しちゃえば、残りの日は電車乗りまくれるよ。頑張ろうぜ。」とも伝えていました。
面接で自信を持たせるには、普段の鉄道トークや鉄道関連の話題、ニュースなどに「どう思う?」とか「VVVFインバータ装置って何?」とか「どうしたらみんな銚子電鉄に乗ってくれるかな?」とか適切に質問をしてあげると良いと思います。
11,受験当日の注意点
我が家は夫婦して体育会出身なので、「練習は試合にように、試合は練習のように」というマインドを持っています。
なので、受験当日は普段の勉強や模試と同じように親も子どもも平常心で挑むことが重要です。
とはいえ、受験の日の朝は早いので、そのあたりがどうしても普段とは違ってきてしまうのですが、前日のうちに持ち物は準備して、電車の中でどのテキストを読むかも決めておき、朝も粛々と朝ごはんを作っていつもと同じようなスケジュールで動きます。
中学受験は平日に行われるので、普通にラッシュに巻き込まれます。
しかし、これまでの鉄道旅の経験からもはや慣れたもの。
他の受験生よりもアドバンテージをもらったくらいの気持ちで進んでいきましょう。
このように受験当日だからといって変に親が舞い上がってしまったり、派手に送り出したりするのはやめたほうが良いと思います。
ただ、校門で息子鉄の背中を見送るときはどうしてもグッと来てしまいますね。
多くの受験生は4科目受験をすると思いますので、3時間くらい時間が空きます。
息子鉄の場合は国語50分、算数50分、理科+社会50分でした。
最近は理科と社会を同じ時間枠で行う学校が増えているようで、時間配分も大事でです。
社会が得意な息子鉄は社会を20分で先に終わらせて、苦手な理科に30分かける作戦を取りました。
この空いた3時間の過ごし方ですが、2/1は講堂で当日の試験問題の解説がありました。
2/1はそれをがっつりと聞いて、かつ不合格だったので、夜塾によって翌日の作戦会議をやりました。
2/2はそれが無かったので、本当に暇な時間になりました。
講堂にいても暇なので、外出したりするわけですが、本当に暇なので、「電車の写真でも撮ろうかなー」とか「ゲーセンにいってDanceRushStardumでもやろうかなー」とかいろいろやりたいことが浮かんできます。
しかし、息子鉄が必死で頑張っている時間に自分が楽しんでしまったら、万が一また不合格だった時、さらに万が一後続の面接試験も不合格だった時に一生後悔すると思ったのです。
なので、そういった楽しみは一切排除してあたりをうろうろするに徹しました。
息子鉄は午前・午後受験で2/2の午後は作文+グループワークの試験だったので、お昼はボクたち夫婦と息子鉄でデニーズに入ってお昼を食べながら、グループワークの練習をしました。
作文はとにかく書くこと、グループワークは必ず他の生徒に共感することなどをおさらいしましたが、それ以上に、試験の佳境に合ったも親を独占して一緒にお昼を食べながら会話をするというのは、息子鉄にとっては緊張を解く時間になりましたし、午後に向けての自信につながったのではないでしょうか。
これまでの受験対策はほとんど4科目の勉強しかやらないので、面接などを含め変則的な試験は雰囲気も想像できず、4科目以上に不安な気持ちになるでしょうからね。
12,勝っても負けても"自信"が残るように。
2/2の午後試験が終わった17時がちょうど午前試験の結果がインターネットで発表される時間でした。
いまはスマホで簡単に見られますが、学校内で結果を見るのはやめた方が良いと思います。
周囲には不合格だった人もいるからです。
息子鉄は2/1に不合格だったときにたまたま近くにいた生徒さんが大喜びしているのを目の当たりにしてひどく腹を立てていたので、2/2は校門から出てみんなが帰る道とは逆の方にしばらく歩いてから確認しました。
そういった行動も天は見ていると思われ、見事に合格をいただきました。
息子鉄は早速ボクの携帯から、お母さん、おばあちゃん、塾に報告の電話をかけました。
あまりに動転して妻より先に祖母に電話をかけてしまう始末(笑)(ボクのアドレス帳におばあちゃんが「母さん」と登録されていたせいですが・・・)
塾の先生は号泣して喜んでくれました。(よっぽど心配だったよう)
もともと息子鉄には、全部不合格だったとしても、受験が終わったら鉄道旅に行きまくって、まもなく引退するSL銀河にも乗りに行こうという約束をしていました。
受験を最後まで戦い抜くには小学6年生男子にはそうとう大変なことで、ここまでやり切ること自体に価値があるからです。
合格することは素晴らしいですが、本当に褒めてあげるところはそこだと思います。
たまたまなのですが、2/2はサプライズプレゼントを用意しておきました。
2/2はドクターイエローの上りこだま検測(博多から各駅に停まりながら検測走行をする)の日だったので、ちょうど午後の試験が終わって19:39くらいに東京駅に到着する予定でした。
なので、「おめでとう!合格祝いに東京から新横浜まで新幹線で帰ろうぜ」とか言って、バレるまで秘密にして東京駅に行き、夕飯に東京ラーメンストリートでラーメンを食べて、無事ドクターイエローに会うことができました。
実は、これまで特に狙って会いに行ったことが無く、息子鉄にとっては初ドクターイエローだったので、とても喜んでくれました。
ラーメンで思いでしたのですが、受験勉強中はとにかくストレスもたまるし、塾前にご飯を食べないとおなかが空いて集中できないので、1日4食×ごはん3杯という日々が続きます。
だんだんポチャポチャしてきて不安になるのですが、受験経験者の妻によると中学に入ってもとの生活に戻れば、成長も相まってちゃんと元の体形に戻るそうです。
それよりは、受験でメンタルがやられてしまってはいけませんので、好きなだけ食べさせてあげましょう。
総じて言うと、中学受験で親ができることは子どもの心を支えることです。
勉強は塾の先生がうまく教えてくれると思うので、そこは基本おまかせし、子どもやきょうだいの顔色を見ながら、適度に勉強から解き放ちながら、合格にせよ不合格にせよ、最後は頑張った自分を「だいすきっ!」になって終われることが大事だと思います。
痛みに耐えてよくがんばった!感動した!
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