みなさん、こんにちは!
「もし鳥のように空を飛べたら・・」と英語で仮定法というのを習います。
'I wish I were a bird.'と、表現しますが、'were 'と、過去ではないのに過去形を使うのが印象的ですね。英語の先生によると仮定法で過去形を使う理由は、
過去のものと同様に現在は実在しないから、なんだそうです。
しかし、湘南モノレールに乗れば過去形を使う必要はないかもしれません。
湘南モノレールは、東海道線の大船駅から鎌倉市の丘陵地の住宅街を抜け、
湘南江の島駅までのモノレールの路線です。


このモノレールは、なんと!ぶらさがって走ります。
1本の太いレールが車両の上にあり、ゴムタイヤの車輪やモーターも上に付いています。
運転席から上のレールを見ると、真ん中にくぼみがあり、ここでぶら下がっています。ぶら下がっているモノレールを「懸垂式モノレール」といいますが、
その中でも、このタイプはサフェージュ式と言い、日本では他に千葉都市モノレールが同じ仕組みです。
サフェージュ式モノレールの最大の強みは、
ゴムタイヤの部分が雨で濡れたり雪が積もる心配がないことです。
湘南モノレールは、鎌倉の丘陵地を抜ける大船西鎌倉道路の上を通り、
アップダウンや急カーブが連続するため、地形によくマッチした仕組みになっています。


車窓を見て見ると、車両の下には何もないので、
まるで空を飛んでいるよう。
この急勾配、急カーブを最高時速80kmでバスをバンバン追い抜いていきます。


迫力満点なのは空中だけではありません。
なんと!地面スレスレの急カーブも沿線では2ヶ所楽しめます。
特に湘南深沢駅〜西鎌倉駅間では、
空中から急降下して地面スレスレを走り、
そのままトンネルに突入する、
まるでジェットコースターのような区間。
本物のジェットコースターのようにGがかかることはないですが、
ぶら下がっているので、遠心力により床が外側振られる珍しい体験ができます。


湘南モノレールは、鎌倉の住宅街を抜けることや、沿線には三菱電機などの工場があることもあり、通勤通学路線として大きな役割を果たしています。
意外にも江ノ島への観光路線としての利用は少ないです。
しかし、終点の湘南江の島駅は江ノ電の江ノ島駅や、
片瀬海岸と江の島へ続くすばな通りの目の前にあるため、
江ノ島への穴場ルートとしてもオススメです!