みなさん、こんにちは。
ついに本日で2020年も終電。
メンタル崩壊をきっかけにはじめた当ブログでしたが、
毎日読んでくださる皆様のおかげで元気に記事を書くこともでき、
もうすぐ会社へも復帰が出来そうです。
これまでのご愛顧に改めて会社を申し上げるとともに、
皆様がよいお年を迎えられますよう願っております。
本年も、
「適応障害でも鉄道に乗りたい!!」をご覧くださいましてありがとうございました。
この言い回しは、JR東日本の列車が終点に到着したときの自動放送の言い回しです。
(赤̠下線部に注目)
実は鉄道会社によって、お客さんへの御礼の伝え方が少しずつ違います。
1年の締めくくりはいろいろな鉄道会社の御礼を比べて楽しみましょう。
JR東日本
「今日も、JR東日本をご利用くださいましてありがとうございました。」
東急電鉄
「本日も、東急田園都市線をご利用くださいましてありがとうございました。」
注目する表現は、「くださいまして」です。「ご利用くださる」のはお客さまなので、主語をお客さまに置くお客さま主体の言い回しです。「お客さまを大切にするぞ!」という気持ちの表れなのかなと思います。
東急電鉄は、「ご利用」する対象が会社名ではなく路線名であることも特徴の1つです。東横線や田園都市線など各路線とその街並みに強いアイデンティティを持っている東急電鉄らしい表現だと思います。
なお、JR東日本は日本語のあとに流れる英語放送で
"Thank you traveling with us. We're looking forward serving you again."
という表現で締めくくります。
「私たちと旅行をしてくださりありがとうございました。
またお客さまにサービスできるのを楽しみにしています。」
東京メトロ
「東京メトロ半蔵門線をご利用いただきましてありがとうございます。」
東京メトロは、「ご利用」する対象が路線ということは東急電鉄と同じです。東京の地下を縦横無尽に個性豊かな路線が走っていますね。一方、「ご利用いただきまして」とい、JR東日本や東急電鉄と異なります。
「ご利用いただく」のは東京メトロですので、主語は鉄道会社自身です。鉄道会社を敢えて主語に置くことで、お客さまへの感謝の気持ちがあふれてあふれて仕方がない気持ちを表現しています。
小田急電鉄
「本日も小田急をご利用くださいましてありがとうございます。」
小田急電鉄は、「ご利用」する対象を「小田急電鉄」ではなく「小田急」というブランド名で表現しています。小田急グループは、例えば箱根に行くにしても、お客さんを箱根に運んで終わりではありません。箱根での宿泊や楽しいエクスペリエンスなどお客さんが満足できる時間をグループ各社をあげて提供しています。小田急グループが一体となってお客さんをもてなす姿勢の表れかと思います。
このようにワンフレーズとっても鉄道会社ごとに文化比較を行うのは震えるほど面白いです。
実は、他社線との直通の表現とか、英語放送の表現も比べるとメチャクチャ面白いです。そこまで言及すると年が明けてしまいますので、また今度にしましょう。
最後までヤーコンのブログをお読みいただきましてありがとうございました。
みなさま、よいお年をお迎えください!