ボクの息子はもう子鉄じゃないかもしれない。

子鉄ヤンヤン(小5)の父であり、実写版アラレちゃんの娘ミーミー(年長)の父が、鉄道や子育てを楽しみながら、地方鉄道を救済していく物語です。子供の「だいすき!」「やってみたい!」を大切に子育てをしています♪(旧ブログ名:適応障害でも鉄道に乗りたい!!)

子鉄がマニアすぎて困惑しているパパママへ~『電車が好きな子はかしこくなる』書評

みなさん、こんにちは。

 

僕の息子ヤンヤン(小5)は、スーパー鉄道マニア。

最近は自分1人で出かけられるようになったので、自作のノートに駅名やバス停の名前をビッシリと書いては、その路線に乗りに行って完乗してくる!という活動を取り憑かれたようにやっています。

平日は、学校から帰ってきて、明日の準備をしたらバス旅に出発し、その足で塾やスイミングに向かったりしています。

 

とにかく毎日の交通費が家計を圧迫して仕方がないのですが、こういう一見クレイジーなことに全力で取り組んでいくことが、ぼーっと生きていては手に入らない「熱狂する力」の源泉になると思うのです。

「熱狂する力」は最強です。

ひとたび火が付けば、どんな困難にも立ち向かっていけますし、自分の人生にとって何が大切なのかや、同じ志を持つ仲間とも深いつながりを作りやすくなります。

 

そんな学校では手に入らないギフトを彼に送りたくて、こちらも「熱狂して」一緒にマニアしています。

 

しかし、鉄道マニアであることで得られるチカラは、それだけではないようです。

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鉄道が与えてくれるモノ①認知スキル

  1. 小さいうちから、色、形、動きの認識や目の発達を助ける。
  2. 実物と図鑑で知識をカテゴリー分けし、整理する脳を作る。
  3. おもちゃや知識のコレクションで、整理棚がより発達する。
  4. 整理棚は鉄道以外の知識の吸収の土台となり、応用できる。
  5. 実物、おもちゃ、記憶の世界の往来で、想像力とメタ認知力育てる。 f:id:GNUF1MgBPv6PRrd:20210511231019j:plain

鉄道が与えてくれるモノ②非認知スキル

  1. 赤ちゃんのうちから親子で電車を見に行ったり、絵本を一緒に読んだりすることで、電車に対する愛着のみならず、親子の愛着も形成される。(共同注意)
  2. 電車の絵本は、同じことの反復が多く、同様に電車を見に行ってもダイヤの間隔で、電車の往来が反復される。この期待と反復の経験により、集中力、忍耐力が形成される。
  3. 擬人化された車両や、列車に乗って旅をする物語を経験することで、相手の気持ちをそうぞうするちからや、ストーリーを追いかけ、筋道を理解する力が付く。
  4. 電車の空間は公共の空間であり、小さな社会であるので、社会的マナー、道徳性を育て、多様な人間と接する重要な成長機会となる。
  5. この車内での親との接し方でその効果は大きく変わる。スタンプラリーなどを活用して親と経験や関心をシェアすることで、子供の世界を広げ、非認知スキルの獲得効果を高めることができる。 f:id:GNUF1MgBPv6PRrd:20210511230618j:plain

鉄道が与えてくれるモノ③生きる力

  1. 次期学習指導要領では、先が見えない世界での「生きる力」がテーマとなっている。そこで子供たちに伸ばしていくチカラには、鉄道から学べる「認知スキル」と「非認知スキル」が 含まれている。=鉄道から「生きる力」を学べる。
  2. 例えば、時刻表で最短ルート以外の様々なルートを模索して、自分のルートを決定することは、クリティカルな状況における思考力・判断力の基礎作りに貢献している。
  3. 保護者が子供の鉄道の知識や遊びに関心を持ち、自分の知識をアウトプットさせる機会をたくさん作ることで、さらなる知識欲のみならず、生きるうえで重要な表現力、伝える力が身につく。
  4. 日本独特の鉄道文化、鉄道自身やおもちゃの多様性などの「鉄道趣味の奥深さ」は、例えば男性脳や女性脳に代表されるような子供の脳の特性に応じて、長所を伸ばし、短所を長い目で補えるほど様々な脳の使い方の訓練に役立つ。 f:id:GNUF1MgBPv6PRrd:20210511230516j:plain

実際に鉄道を活かした学び

  1. 幼稚園で子供たちに電車あそびを継続的にやらせた結果、最初は1人1人で遊んだが、やがて複数人で遊ぶようになり、1人1人の世界観に併せながら1つの電車をみんなで走らせるといった協調的な活動に進化した研究がある。
  2. 子供の興味には徹底的に保護者が寄り添うことで、子供のアクティブラーニングが進んでいく。
  3. インターネットを使っては子供の独自性が育たないと思われがちだが、子供はすでにアイデアややりたいことは自分で見つけているので、それを具現化するためのツールとして活用できる。
  4. 子供の一人旅などは、子供との話し合いやルール設定でリスク管理をしながら、どんどんさせることで、社会経験や考えて行動する力が付く。
  5. 大阪にある放課後等デイサービスでは、鉄道ジオラマを用いた療育を行っており、ジオラマ遊びの前に宿題をやることで我慢する力を醸成したり、ジオラマ遊びを通じて発達特性時の「こだわり」の見える化をし、発達支援をしている。

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本当に電車が好きな子はかしこくなるのか?(感想)

この本を読んでみて、やっぱり僕がこれまでこだわってきた「子供の『だいすき!』を大切にする」子育ては間違っていなかった!という安心感がありました。

本の中には、お子さんと乗り鉄をしまくっている親御さんも出てきますが、息子のヤンヤンも、週末はいつも僕と電車旅に行って、炎天下の中寝てしまったヤンヤンを抱っこして1時間待ちすることもありました。

結構しんどいときもありますが、こうして子供の「だいすき!」に寄り添うことが、子供の生きる力になるのは、ありがたいことです。

 

ただ、ヤンヤン、そんなに学校の成績はよくないです!!

すぐに「勉強ができるようになる」とは思わない方がいいと思います。

 

でも、社会の特定の分野はメチャクチャできます。

それでいいんだと思います。

自分の得意な分野、大好きな分野があるいうことは、そこからの広がりが期待できますし、自分が何が好きで、何が嫌いで、何が得意で、何が苦手で、何をやりたくて、何をやりたくないのか、それが自分でわかっているって、最高に幸せだと思いませんか?

ただ、発達特性児ならではの、「相手の気持ちの理解」「相手に気持ちを伝える」ここは、時間をかけてかなぁ💦

大好きな鉄道を通じて、間違いなく、この子は幸せになれると確信しています。

 

鉄道に対して興味がないパパさん、ママさん、

別に鉄道に無理に興味をもつ必要はありません。

ただ、

新しい電車が来た時の大喜びする表情や、プラレールを走らせているときの表情を、もっとじっくり見てください。

そうすると、

もっと電車に乗せたくなりますよ。

 

筆者の紹介

弘田陽介氏。1974年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。教育学博士。福山市立大学大学院教育学研究科・教育学部准教授。著書に『子供はなぜ電車が好きなのかー鉄道好きの教育<鉄>学』(冬弓舎)など。雑誌やテレビでも独自の鉄道文化論が紹介されている。