みなさん、こんにちは。
ヤーコン家は、食事の時はテレビは原則NHKニュースというルールになっていますが、日曜日に夕食に限り、「ちびまる子ちゃん」⇒「サザエさん」⇒「鉄腕ダッシュ」を見ることが認められています。
昭和テイストが漂う「ちびまる子ちゃん」も「サザエさん」も子供たちに大人気!
大人にとっては、なつかしさが溢れていますし、子供たちのとって昭和は未知の世界です。
さらに、良くも悪くも今の公立小学校は昭和からほとんど様相が変わっておらず、同時に親近感も沸いているのではないかと思っています。
「ちびまる子ちゃん」は、作者のさくらももこさんの出身地ということもあり、静岡県清水市(現在の静岡市清水区)が舞台になっています。
そのご縁で、清水には、「ちびまる子ちゃんランド」なるものがあります。
さっそく日曜日の食卓を飛び出して、「ちびまる子ちゃんランド」に出かけてみましょう!
名作漫画やその作者の記念館やミュージアムはたくさんありますが、「ちびまる子ちゃん」ランドは、ほかのミュージアムにはない独特の魅力と工夫がありました。
<目次>
1,ちびまる子ちゃんランドへの道のり
ちびまる子ちゃんランドは、静岡市清水区の商業施設「エスパルスドリームプラザ」の中にあります。
エスパルスドリームプラザは、清水エスパルスの主要株主の1つの鈴与グループの関連会社が運営しています。
エスパルスドリームプラザの最寄り駅は、JR東海道本線の清水駅や静岡鉄道の新清水駅です。
清水駅東口発で、新清水駅を経由する無料シャトルバスが出ているほか、清水駅西口発の新清水駅経由のしずてつジャストラインバス三保山の手線「東海大学三保水族館」行き、または、「世界遺産三保松原」行きの「波止場フェルケール博物館」下車すぐです。
新幹線が停まる静岡駅からは、東海道本線で3つ目が清水駅です。
静岡駅至近の新静岡駅から静岡鉄道に乗車して新清水駅に出ることもできますが、東海道本線のほうが速いです。
ただし、今回の訪問は、息子のヤンヤンが高速バスに乗りたいと言い出したので、バスタ新宿から東名高速道路経由で静岡駅に向かう高速バスを利用したので、3時間ほどかかってしまいました・・・。
2,まる子の家に入る。
ちびまる子ちゃんランドは、エスパルスドリームプラザの3階にあります。
エスパルスドリームプラザは、清水の入り江に面していて、観覧車や遊園地、映画館も併設されていて、入館前から目移りしそうになります。
3階に到着してゲームコーナーを横目に見ながら進むとちびまる子ちゃんランドの入口があります。
入場料は、
・大人(中学生以上)1,000円
・小人(3歳~小学生) 700円
です。
入場すると、まずは、まるちゃんとおじいちゃんが出迎えてくれます。
そして、まるちゃんの家族を紹介するパネルがあります。
ここでは、まるちゃんがしゃべって家族の紹介をしてくれます。
さらに進むと、まるちゃんの家に入っていきます。
台所ではお母さんが何やら悩んでいます。
夕飯のおかずでしょうか?
まるちゃん一家はいつも和室でご飯と食べていますが、台所にも食卓があるんですね。
ここから、まるちゃんの家の部屋を1つ1つめぐっていきますが、なんと!各部屋にいる家族がしゃべります!
和室では、お父さんがテレビを見ながらお酒を飲んでいます。
アンテナがついたブラウン管のテレビが懐かしいでですね。
壁には茄子の絵と一緒に「友蔵心の俳句」が飾られています。
曰く「孫よりも うまくできない わが俳句」
カレンダーを見ると1974年。まだヤーコンは生まれていません。
となりのおばあちゃんの部屋では、まるちゃんとおばあちゃんが何やら話しています。
火鉢はさすがに馴染みがないですが、僕の高校の弓道部の道場にはありました。
ここでも、おばあちゃんと、まるちゃんがしゃべります。
しかし、よく聞くと、おじいちゃんをディスっているようです・・・。
すると・・・!?
ちーん。
かわいそうな友蔵。
その隣は、まるちゃんとお姉ちゃんの部屋。
お姉ちゃんがすごい剣幕で怒っているのが聞こえます。
ちなみに、お姉ちゃんの名前は「さき子」で、まるちゃんの「まる」に対して尖がっている「さき」なんだそう。
しかし、まるちゃん側の散らかり方がいいですね。
体操着とか、ティッシュっぽいのも散らかっていますね。
さらに、昭和を感じさせる本棚の上のフランス人形や日本人形、あとは机の上には昭和の旅のお土産の定番「ペナント」。
家を出るとおじいちゃんに出会います。
おじいちゃんの横にあるQRコードを読み込むと音声ガイドが聞けるんだそう。
しかし、うっかりイヤホンを忘れてしまったので聞けませんでした…。
3,まる子の学校に入る。
橋を渡ると昇降口があります。
昇降口には3年4組のクラスメートの顔と簡単な紹介が全員分掲載してあります。
また、げた箱には全員分の上履きが入っていて、やまだ君の名前の字がやまだ君らしいのにビックリします。
さらに、上履きを出し入れするときに擦れた後まで表現しているすごいこだわりです。
その先には3年4組の教室があります。
なにやら先生が黒板の前で話していて、この時ははなわ君、まるちゃん、たまちゃん、はなわ君が明後日の方向を見ながら授業を受けていました。
もちろん、一緒に座って授業を受けることもできます。
ただし、ここでは先生はしゃべりません。
廊下に出ると、のぐちさん、みぎわさん、はなわ君、まるお君、こすぎ君がいました。
はなわ君は何体いるんだ?
廊下の掲示物も「いらすとや」の絵が使われていますが、献立が昭和!
揚げパン、わかめごはん、ソフト麺など、昭和の定番がたくさん!
水曜日のコッペパン+やきそばなんて炭水化物しか採ってないじゃんか。
あの頃は土曜日も授業がありました。
水曜日も体育の後算数とかホントやめてほしい。
教室を出ると昔のまるちゃんのアニメが放映されています。
いまと、全然絵が違いますね。
4,公園と駄菓子屋さんで遊ぶ。
公園で両手に花のヤンヤン。
秘密基地に入ったり、ケンケンパで遊ぶことができます。
公園の先には昔のオープニングなどにも登場する「みつや」があります。
今の若者にはわからない昔のかき氷マシーン。
5,清水区のみなさんのまる子愛
最後の部屋では、摩訶不思議なオープニングの世界観が味わえます。
真ん中の富士山のところでは、プロジェクションマッピングとともにオープニングの歌が流れます。
そのとき、なんと!ジモッティの皆さんが拍手で歌を盛り上げるんです!
清水区の皆さんのまるちゃん愛が伝わってきます。
冷蔵庫を開けると、自分の顔が、まるちゃん独特の「どよーん」ってなった時の顔が映し出されます。
また、電話の受話器をあげるとなぜかのぐちさんが出てきます。
6,ちびまる子ちゃんランドが愛される理由
このように、名作漫画や作者をリスペクトした博物館はたくさんあります。
そういった博物館に言ってみても何か物足りない気が僕はしていました。
しかし、ちびまる子ちゃんランドでは心の底から楽しいと思える体験ができましたし、ヤンヤンもそうだったと思います。
その理由は、アニメを前面に出して、アニメの世界に没入させているところにあると思います。
僕はちびまる子ちゃんの原作はちょっとしか読んでいませんし、子供たちはアニメしか見ていません。
なので、例えば原画とか、作者の作業場の再現とか見せられても子供たちには刺さらないんですよね。
そうではなくて、いつも見ているまるちゃんの世界に足を踏みいれるワクワク感が、清水区の皆さんしかり、訪れた子供たちの心を捉えるんだと思いました。
その結果として、さくらももこさんが描いたストーリーや世界観がいっそう子供たちに愛されることにつながるのではないでしょうか。