ボクの息子はもう子鉄じゃないかもしれない。

子鉄(?)ヤンヤン(中1)の父であり、実写版アラレちゃんの娘ミーミー(小3)の父が、鉄道や子育てを楽しみながら、地方鉄道を救済していく物語です。子供の「だいすき!」「やってみたい!」を大切に子育てをしています♪ 子鉄応援ありがとうECショップ「でんしゃデパート」もやっています。本業はとある鉄道会社のSDGsおにいさん。なので、専門的な記事もあります。

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男子小学生がサンライズ瀬戸にひとりで乗車した結果〜サンライズエクスプレスの正しい過ごし方〜

やあ、電車が大好きなみなさん。

子鉄の頂点とも言える弊息子ヤンヤンですが、このたび、サンライズ瀬戸に単身で乗車し、高知県琴平を目指し、さらに足を延ばして四国山地大歩危に至る暴挙を成し遂げました。

鉄道マニアとしても、子鉄の親としても参考になるエピソード満載ですので、ぜひ最後まで読んでください!

サンライズエクスプレス到着まで撮影に勤しむ息子鉄ヤンヤン

<目次>

 

1.サンライズエクスプレスとは

サンライズエクスプレスは、日本唯一の定期寝台特急です。

東京駅と島根県出雲市駅と香川県高松駅を結び、出雲市行きがサンライズ出雲、高松行きがサンライズ瀬戸といいます。

サンライズ瀬戸は、時期によって土讃線琴平駅まで延長運転を行うこともあります。

ふたつの列車は途中の岡山駅まで連結して走り、ここで切り離しを行います。

車両は285系で、ブルートレインのような機関車が引っ張るのではなく、各車両にモーターがついている電車タイプです。

客室はB寝台にあたる1人用のソロ、シングル、シングルツイン、サンライズツインと、グレードの高いA寝台にあたるシングルデラックスなどのバリエーション豊富な客席が2階建てで配置されているほか、雑魚寝ながら寝台料金が不要のノビノビ座席もあります。

高松駅に停車中のサンライズ瀬戸

2.10時打ちの成功率を上げる方法

日本唯一の定期寝台特急だけあって、大人気のサンライズエクスプレス

夏休みや年末年始のような行楽シーズンはもちろん、通常の金曜日や土曜日も満席となる確率が高いです。

他の列車も同様ですが、JRの切符は乗車日の1ヶ月前の10時から買うことができます。

ノビノビ座席はえきねっとでオンラインで購入できますが、その他の寝台個室はみどりの窓口買わなくてはなりません。(JR西日本のe-5489サービスでも買えるようです)

旅行商品として旅行会社を通して買うこともできますが、こちらも部屋が確保されているわけではないので、競争環境は同じです。

そこでみなさんがやるのが「10時打ち」です。

これは、みどりの窓口に並んで、10時ジャストに駅員さんに発券作業をしてもらうものです。

早めに並んで後ろの方を通してあげて待つ方もいます。

しかし、全国のみどりの窓口から、ヨーイドンで発券するので、コンマ1秒の差で売れ切れることもありますし、前のお客さんが意外に長引くと10時打ちができないことがあります。

特に6部屋しかないシングルデラックスの競争は熾烈です。

日光駅みどりの窓口で寝台券を購入する息子鉄ヤンヤン。駅員さんが親切で感謝。

そこで、息子鉄ヤンヤンと考案したのが、平日に空いている駅に行って買う作戦です。

「まずは買うことを優先」し、乗る日をその1ヶ月後に合わせます。

今回は横浜市の学校が休みになる開港記念日(平日)に購入。

ちょうどその1ヶ月後は土曜日だったのでラッキーでした。

購入した場所は、日光駅

平日の日光駅みどりの窓口なんて誰もいるはずがありません。

そして10時打ちを成功させて見事シングルデラックスの切符をゲットです!

移動コストを惜しまなかった情熱の10時打ちでした。

サンライズの車内から寝台券を見せつけてくるヤンヤン。(しかも、いろいろあって補充券での発行になった!!)

3.まずはシャワーカードを買う。

では、いよいよ乗車する日の話をしましょう。

定期運行のサンライズ瀬戸・出雲は、東京駅を21時50分に出発します。

東京駅への入線は21時25分ごろで、少しずつ撮り鉄の人が集まってきて、乗車する人の列も少しずつ長くなっていきます。

入線シーンや、入線後の方向幕くるくる(入線時は「回送」幕で入ってくるので、方向幕回転が見られます)、テールライトの消灯・ヘッドライトの点灯(入線は品川方面から入ってくるので、尾灯、前照灯が切り替わる)を楽しむのも良いですが、早めに並ばないとシャワーカードが売り切れます。

サンライズ瀬戸は3号車、サンライズ出雲は10号車にシャワー室があり、シャワーカードを使えば6分間シャワーを浴びることが出来ます。(お湯を止めるとカウントは止まります)

シャワーカード販売機は3号車と10号車のミニサロンにありますが、列車に積んでいるお水の量にも限界があるため、全員分シャワーカードがあるわけではありません。

ホームの乗車列が3号車、10号車付近が異様に長いのはそのためです。(4号車から乗ったほうがシャワーカード販売機には近いとか・・)

息子鉄によれば、東京駅出発時にはすでに売り切れていたそうです。

なお、A寝台のシングルデラックスは寝台券にシャワーカードがついてくるので安心です。

売り切れとなったシャワーカード販売機

4.息子鉄A寝台シングルデラックスへ

いよいとA寝台シングルデラックスに潜入する息子鉄。

A寝台は2階席で景色が良さそう。

進行方向に並行のベッド、机、洗面台があり、ビジネスホテルのようです。

お布団も羽毛だそうです。

昔はテレビもついていたそうで、その撤去跡があったそうです。

また、シャンプー、ボディソープ、歯磨きセット、シェービングドームなどアメニティもそろっています。(使わずに持って帰ってきてくれました)

部屋の扉は暗証番号式で、セキュリティもしっかりしています。

なお、他の車両も含め、トイレは息子鉄が苦手な吸い込み式(流すときに「シュゴッ」と結構大きな音がする)。

トイレどうしてたんだろ・・・。

なお、一部で喫煙可能な個室があるので、廊下がタバコ臭いです。

これは本当に残念でした。

なお、とても楽しくて24時過ぎまで起きていたそうです。

A寝台シングルデラックスの洗面台と机(息子鉄ヤンヤン撮影)

5.ノビノビ座席の過ごし方

お察しの方もいるかもしれませんが、この息子鉄ヤンヤンの旅にはボク自身もノビノビ座席に乗車してついていきました。(何かあった時のため)

ただし、完全別行動という約束でした。

ノビノビ座席は、寝台料金が不要な雑魚寝タイプの座席で、2段ベッドのようになっています。

床はカーペット敷ながら結構固いですが、掛け毛布と頭もとに敷く用の布が配備されています。

まともに寝ると腰が痛いので、膝を立てて仰向けに寝るか、横向きに寝ると良いです。

また、枕が無いので、カバンや着替えを枕代わりにすると楽でしょう。

頭もとの上には全ブースエアコンの吹き出し口があります。

寒いと感じたときは、送風口を塞ぐことができます。

そして、盲点だったのですが、コンセントはありません。

スマホの充電が必要な場合は、ポータブル充電器を持ってきましょう。

ノビノビ座席のデフォルトの姿

よくインフルエンサーの方は、寝ないで外を見ているようですが、ヤーコンのおススメは大の字で横になることです。

車窓は他の列車でも見れるので、寝っ転がってしか感じることができない振動を楽しみましょう。

ノビノビ座席は、進行方向に対して直角に横になるため、列車の左右の振動を頭⇔つまさきで感じることができます。

これは、他の列車はおろか、ベッドが進行方向に平行に配置されているA寝台でさえ味わうことはできません。(たぶん)

特に、大船駅を通過する直前に大きなS字カーブの際は、かなりエキサイティングです。

さらに、床に頭をつけることにより、「じー--っ」という不思議な電磁音を感じることができます。

これは、列車がブレーキをかけたときに感じられる発電ブレーキ回生ブレーキによるものです。

毛布を掛けるとこんな感じ。

6.岡山駅での切り離し

岡山駅では、サンライズ瀬戸サンライズ出雲を切り離します。

前の駅の姫路駅を出発してしばらくすると早い段階で連結部分の通り抜けが出来なくなり、切り離しも数分で完了します。

サンライズ瀬戸のほうが先に出発するので、残念ながら切り離しのお見送りはできませんでした。

岡山駅で降りる人も多いので、すっきりした感じのノビノビ座席

7.高松駅に到着

高松駅サンライズ瀬戸の終点です。

しかし、時期によっては、スイッチバックをして、土讃線琴平駅まで延長運転をすることがあります。

息子鉄ヤンヤンも琴平まで乗ることにしました。

そして、お父さんはここで下車して本当の完全別行動となりました。

サンライズ瀬戸は30分以上停車するため、いろいろな列車の撮影を楽しんだ後、息子鉄は琴平へ向かっていきました。

ボクは緊急トラブルに備えて四国地方には滞在しようと、高松琴平電気鉄道志度線の旅に出掛けましたが、息子鉄は琴平からさらに足を延ばして、秘境大歩危に行ってきたそうです。

そこでのエピソードは、息子鉄に取材をして、別途記事にしようと思います。

JR四国高知県出身のやなせたかしさんとの縁もあり、アンパンマン一色である。

 

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