ボクの息子はもう子鉄じゃないかもしれない。

子鉄(?)ヤンヤン(中1)の父であり、実写版アラレちゃんの娘ミーミー(小3)の父が、鉄道や子育てを楽しみながら、地方鉄道を救済していく物語です。子供の「だいすき!」「やってみたい!」を大切に子育てをしています♪ 子鉄応援ありがとうECショップ「でんしゃデパート」もやっています。本業はとある鉄道会社のSDGsおにいさん。なので、専門的な記事もあります。

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東急8500系を後世に!調布市の精神科"東京さつきホスピタル"がクラファンで院内に静体保存!注目の返礼品は!?

【こちらで紹介したクラウドファンファンディングは終了しました】

 

東急電鉄のレジェンド8500系車両。

1975年にデビューし、東急電鉄では唯一のローレル賞を受賞したこの車両は、2023年1月の引退が決まり、現在は1編成のみが田園都市線で走っています。

近代的な車両が登場する中、界磁チョッパ制御、直流モーターで爆音を上げながら丘陵地帯を快走する様子に、勇気をもらったことも多いことでしょう。

東急電鉄も「ありがとうハチゴー」プロジェクトと称し、団体貸切列車の運転や、記念切符を発売などを行っていますが、8500系のトレードマークであった正面の赤帯を纏った編成はすでに全て引退し、残る1編成は青い帯を巻いています。

そのため、まもなく東京都、神奈川県では8500系そのものが見られなくなるだけでなく、すでに赤帯編成は消滅してしまったということになります。(注:長津田車両工場では、解体前の車両がチラ見できるほか、長野電鉄赤帯編成が短編成化されて走っています。また、埼玉県では秩父鉄道で走っていますが、帯の色が緑色に変わっています。)

そんな中、東京都内において、8500系の姿を残すべく活動している団体がありましたので、紹介します。

その団体とは、なんと!電車とはまったく無縁の「病院」でした。

最後の8500系となった青帯の8637編成Bunkamura

<目次>

 

1,東京さつきホスピタルの想い

東京さつきホスピタルは、東京都調布市にある精神科病院で、他にも心療内科や、発達・思春期外来、小児科外来、内科外来も行っています。

精神科や心療内科というととっつきにくい方も多いかもしれません。

当ブログを長くご覧いただいている方はご存知かもしれませんが、ボクがこのブログを始めたときは、仕事で適応障害になってしまい、精神科さんにお世話になっていました。

実際に行ってみるとまったく怖い印象もなく、先生がメチャクチャ優しく話を聞いてくれるのですが、日本ではホラー映画やゲームなどでネガティブな題材として取り上げられることが多いことなどから、なかなかハードルが高くなっています。

アメリカなどでは、スクールカウンセラーなども兼ねて日常的に精神科へ老若男女足を運ぶそうですが、そうではない日本は、このことが自殺者やうつ病患者が多い原因にもなっているようです。

そんなイメージを払拭し、地域に開かれた精神科病院を目指しているのが、東京都調布市にある東京さつきホスピタルです。

最近は予防医療という言葉もありますが、病気になったから病院に行くのではなく、普段から待機コミュニティの中に病院があり、日常的な関わりの中でも早期発見や予防を図っていくものです。

これにより、うつ病だけでなく、認知症などさまざまな病気の予防にもつながり、結果的に健康寿命を延ばすことができ、人生全体の幸福度アップが実現します。

ボクの家の近くにも保育士さんが常駐している予防歯科さんがあります。

ここでは、子供たちが小さいうちから、遊びにいき、診察をしないときもあります。

そして、歯医者さんに楽しいイメージを持ってもらい、すこし大きくなった頃から、診察や歯磨き指導をやってくれます。

我が家もボクと子供たちが毎月通っていて、おかげさまでこれまで虫歯も歯周病も経験していません。

これの精神科バージョンとも言えるのが、東京さつきホスピタルの取り組みとなります。

(画像出典)ハチゴー meets 東京さつきホスピタル by 新樹会

https://readyfor.jp/projects/tokyosatsuki_8500

2,クラウドファンディングで"東急8500系公開静体保存"

とはいえ、実際に足を運ぶにもキッカケは必要でしょう。

そこで白羽の矢が立ったのが東急8500系です。

もともと東急電鉄は、「ありがとうハチゴ」プロジェクトの中で、8500系の譲渡先を募集していました。

東京さつきホスピタルは、これに手を挙げ、院内に8500系の車両を設置する計画を進めています。

計画によると、「用があってもなくても、精神科病院に行ったっていい。 もっと気楽に精神科病院を使ってほしい!」という思いで、誰でも中に入って、運転席に座ったり、ライトをつけたり、扇風機を回したり、カフェやイベントへの利用も考えているんだそう。

ボクも大好きな8500系を残してくれるだけでなく、予防医療や健康寿命の延伸にも活かしてくれるのは、とてもうれしく思います。

しかし、電車を運ぶのは、想像を絶するお金がかかります。

車両本体の売値はそれほど高くないものの、車両整備費として900万円、搬送費用1,800万円、設置場所の地盤整備費用4,000万円など、合計7,500万円がかかるんだそう。

そこで、クラウドファンディングでお金を集めることとし、まずは、輸送に必要な2,900万円を第一目標、第二目標として地盤整備費用や有害物質除去費用を含めた5,000万円を第二目標としています。

東急8500系に一度でも乗ったことがある方、あの独特な車内の雰囲気をもう一度味わいたいか、応援よろしくお願いします!

readyfor.jp

静体保存が予定される赤帯8500系

3,クラファンの返礼品が8500系の"アレ"!?

クラファンの応援で気になるのが、返礼品。

また、個人の方は、寄附コースでの支援を選択すると、所得税法上の寄付金控除を受けることができ、税制面でのメリットがあります。

寄附コースは、3,000円、5,000円、10,000円、30,000円、50,000円、100,000円、300,000円、500,000円、1,000,000円の8コース(別途システム利用料が発生、以下同じ)で、寄付金控除に加えて、8500系特製カードがついてきます。

その他のコースでは、
10,000円コースは「8530号車アルミカードケース
12,000円コースは「ハチゴープロジェクト特別DVD」(しかも、東京さつきホスピタルに搬入するまでの密着ドキュメンタリー付)
30,000円コースは、「8500系の座席生地で作った特製キーケース・ペンケース
65,000円コースは、「銀座天賞堂政策のハチゴー特製ウォッチ8530限定版」。

そして、ここからがマニア垂涎のコースになります。

85,000円コースは、「8500系Nゲージと、8530号車原寸大車外車号板」。
8500系は、ドアの横に車両番号が書かれたプレートが取り付けられており、その原寸大のレプリカになります。

8500系ドア横の車号板

110,000円コースは現在も走っている最後の8500系8637編成(青帯編成)の10号車8537号車のコルゲート板
コルゲート板とは、昔のステンレス製車両の側面の波々した鉄板のことです。
8500系の大きな特徴でもあり、最後のハチゴーの車体の一部がもらえるのは、誉れ高きことです。

なお、もらえるのは、全体のうち30cm四方にカットした部分となります。

8500系の車体側面。

400,000円コースは、8500系の両開きドア左右セット
何人もの通勤客を車内に押し込んできた歴戦の強者ドアです。
1枚あたり30kgするそうで、左右で60kgとヤーコンの体重を超えます。

800,000円コースは、「院内に設置後5年間運転台に車掌として名前をしてもらう権利」です。
1,000,000円コースは、この運転士バージョンとなります。

運転台も解放される予定ですので、マスコンを握りながら運転士名に自分の名前が掲載されている写真が撮れた日には、一生の宝物になることでしょう。

2,000,000円コースは、「8500系車内で味わう河野達也シェフフレンチディナー」です。
河野達也氏は、大分県佐伯のフランス料理ムッシュカワノのオーナーシェフで、クルーズトレインななつ星in九州での料理を提供したことがある方です。

通勤電車で味わうフレンチというのは、いったいどんな感じなのでしょうか?

2,000,000円コースでフレンチが振舞われる8500系車内。

極めつけの3,000,000円コースは、「8500系前面赤帯3枚セット」。
8500系のシンボルともいえる赤帯が皆さまの自宅に参ります。

8500系は正面中央に貫通扉があるため、赤帯は3枚に分かれています。

前照灯の部分は丸くくりぬかれているため、さながら美少女仮面ポワトリンのようです。

(画像出典)クラウドファンディングページより

東京さつきホスピタルのプロジェクトを読みますと、いかにに8500系が皆さまに愛されているかが伝わってきて嬉しい気持ちになりました。

皆さまのご支援どうぞよろしくお願いします!

愛ある限り戦いましょう!命、燃え尽きるまで!

readyfor.jp

 

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