みなさん、こんにちは。
考えてみれば、その通りなんです。
仙台といえば、人口100万人を超える東北地方随一の大都会。
仙台駅にはすべての新幹線が停まります。
郊外に行けばある程度緑も広がっていますし、秋保温泉も一応仙台市太白区というのもありますが、肉牛を育てるほどの広大な牧草地はあるのでしょうか?
<目次>
仙台市について
仙台市は、宮城県の県庁所在地で、東北地方唯一の政令指定都市です。
青葉区、宮城野区、若林区、太白区、泉区の5つがあり、仙台駅は青葉区にあります。
青葉区の由来ともなった仙台城、またの名を青葉城は街のシンボルになっており、かつては、東北新幹線にも「あおば号」が走っていました。
人口はおよそ109万人で、街の中心となる青葉区は31万人、1番少ない若林区でも13万人います。
宮城県は典型的な人口一極集中で、仙台市以外の市町村を知らない方も多いかもしれません。
仙台市に次ぐ第2の都市は太平洋に面する港町石巻市で、人口は14万人です。
仙台市との人口の差が大きいですし、仙台市内と石巻を結ぶ仙石線も、途中の東塩釜駅から先は単線になってしまいます。
それだけに、仙台市の街並みや賑わいを見ると、どこで肉牛を育てているの?と疑問を持たざるを得ません。
とはいえ、とりあえず食べてみた話
とはいえ、まずは食べていないと記事にする気力も失せてしまうので、食べることから始めましょう。
紹介するのは、仙台駅ビル「S-PAL」の地下にある、「すてーきはうす伊勢屋」さんです。
仙台に来たら牛タンのお店を探したくなりますが、「すてーきはうす伊勢屋」さんは、牛タンだけでなく、仙台牛を使ったステーキやハンバーグもあり、幅広いお肉を楽しめる選択肢が豊富なお店です。
しかも、駅ビルの地下なので、出張などで時間が限られている時でも、手軽に立ち寄ることができます。
そして、この記事の一番最後に最大のおススメ理由を紹介します。
ご参考に、ヤーコン家が食べたメニューをご紹介しましょう。
仙台牛すてーきは、娘ミーミーがいただきました。アツアツの鉄板に、レアで焼いたステーキが鎮座しています。ミーミーは牛のお肉はあまり食べませんが、今回はほんとうにおいしかったようで、久しぶりに「おいしい💛」のベビーサインをやってくれました!
こちらは、子鉄ヤンヤンがいただいた仙台牛ハンバーグ。昔はパン粉のつなぎが入っているだけで食べられなかった(乳成分アレルギー)のですが、いまはおいしく食べられるようになりました。切った時に肉汁が香ばしく、まともな写真を撮る前に箸を入れられてしまい、残念な写真になってしまいました💦
大人が食べたのは、牛たんシチュー。仙台に来たからには礼儀として食べなくてはならないのではないでしょうか。牛たんはやわらかくて濃厚な味でしたし、かなりガッツリ。ボリュームもしっかりあり、午後にお仕事を控えた方にも最適です。
ただし、お財布事情から、こちらは、仙台牛ではなく、外国産ということになります。トホホ・・・。
仙台牛トリビア
ところで、僕もびっくりしたトリビアがあります。
「仙台牛」を食べようと思ったときに、「仙台黒毛和牛」と書かれているお店もありました。
「仙台牛」と「仙台黒毛和牛」の違いは何なのでしょうか?
そして、どちらがおいしいのでしょうか?
牛肉のおいしさと示す基準で、「A-5ランク」などの言葉を聞いたことはありませんか?
これは、歩留まりを表すA~Cの指標と肉質を表す5~1の指標の組み合わせで肉牛の等級を表すものです。
歩留まりとは、簡単にいうと、牛のボディのうち、おいしく食べられる部分が多いかどうかのことです。
牛のボディから、内臓や皮など除いた枝肉から、さらに余剰脂肪などを取り除いて部分肉になります。
部分肉になる際の、廃棄部分が少なく、部分歩留まり率が69%~71%を基準に、72%以上がA、68%以下がCとなります。
「仙台牛」と「仙台黒毛和牛」は、この等級が違います。
「仙台牛」は、仙台牛肥育体系に基いて肥育された肉牛で、枝肉取引規格がA5ランクまたはB5ランクのもののみが名乗ることを許されるそうです。
「仙台黒毛和牛」は、それよりややランクが下の、A4ランク、A3ランク、B4ランク、B3ランク、C5ランクが該当します。
それ以下のランクは論外なんだそう。
このような厳しい規格管理で上質なブランドを維持しているのですね。
僕もすっかり騙されてしまったのですが、「仙台黒毛和牛」のほうが高級に聞こえてしまうのは何故でしょうか?
結局はどこで育てているの?
で、主題の生育地の話です。
上の文章とやや被るのですが、伊勢屋さんによると「仙台牛」の定義は、
黒毛和種であり、仙台牛肥育体系に基づき宮城県で肥育された肉牛で、枝肉取引規格が「A-5」及び「B-5」である肉牛のことです。
と、いうことで、「仙台牛」は必ずしも仙台市で育てているわけではないということです。
宮城県によれば、仙台牛の主な産地は、登米市、大崎市、栗原市など、仙台市より北側の地域です。
中でも登米市(とめし)は稲作と並んで仙台牛をはじめとした肉牛の畜産が盛んで、農協管内だけでも年間約4,000頭が出荷されておりいます。
規格が厳しい仙台牛の出荷頭数が年間約9,000頭なので、登米市の活躍かなり大きいように感じます。
登米市は、その中心部に鉄道が通っておらず、西側の端っこに東北本線、南東側の端に気仙沼線の小さな駅がいくつかあるだけで、鉄道マニアにはあまり馴染みのない市ですが、NHKの連続テレビ小説「おかえりモネ」の舞台の1つにもなった街で、また、明治時代の建造物が多く残っており、「みやぎの明治村」とも呼ばれています。
鉄道では登米駅はないのですが、NintendoSwitchの「桃太郎電鉄~昭和 平成 令和も定番!」では、物件駅で登米駅が登場します。
購入できる物件は、「ひとめぼれ水田」「カレー工場」「明治ロマンの町並み」「電子マネー工場」です。
あれ?「仙台牛畜牛場」は?
制作会社さんの調査不足か、それとも忖度があったのか?
宮城県のホームページでも「あまり知られておりませんが、宮城県は畜産業が盛んです。」と記載がありましたので、単なるアピール不足かもしれませんね。もったいない!
とはいえ、厳格な基準のもと、そのおいしさはお墨付き。
しかも、基準が厳格なのは、肉の質だけではありません。
上質な仙台牛の調理や提供の質も高めるため、「仙台牛銘撰」という飲食店の基準があり、8つの基準をクリアした店舗のみが、「仙台牛銘撰」を名乗ることができます。
基準の設定に仙台牛への愛を感じます。
そんな仙台牛銘柄推進協議会の公式サイトにおいて、「仙台牛銘撰」加盟店のうち、1番トップに紹介されているのが、「すてーきはうす伊勢屋」なのです。
品質にこだわり、ちょっとアピールが不器用な仙台牛。
「仙台牛銘撰」は宮城県内にしかないので、旅の目的の1つに仙台牛、おススメです!
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