みなさん、こんにちは。
おかげさまで僕はほぼ在宅勤務でやらせていただいていて、会社でもレアキャラという誉れ高き地位を確立しつつあります。
とはいえ、まったく出社がゼロというわけではなく、先日久しぶりに出社をしました。せっかく都心に出てきたので、新宿にあるという辰野金吾さんのお墓に行ってきました。
(しかもお昼休みの1時間で!!)
ご存じの通り、辰野金吾さんは明治時代から大正時代を中心に活躍した建築家で、帝国大学工科大学学長や建築学会会長も務め、従三位勲三等を与えられています。
その設計の頑丈さから「辰野堅固」とも呼ばれ、代表作品は、日本銀行本店などの銀行の店舗、奈良ホテル、旧国技館など多岐にわたりますが、何と言っても東京駅丸の内駅舎(中央停車場)を忘れてはなりません。
鉄道関係ではそのほか、南海本線の浜寺公園駅、国鉄中央線万世橋駅があります。
浜寺公園駅は、南海本線の高架化で2016年にその役目を終えましたが、1998年に国の夕景登録文化財に指定されていたほか、当時私鉄最古の駅舎ということもあり、現在も建物は保存され、ギャラリーなどとして大切に使われています。
また、万世橋駅は東京駅と同様にレンガ造りの豪華絢爛なターミナル駅でしたが、関東大震災により焼失してしまいました。
では、新宿駅で降りて、辰野金吾さんの一族のお墓に行ってみましょう。
新宿駅は、西改札から出ると便利です。
西改札は、サイネージがプロジェクトマッピングで映し出されていて、近未来を感じることができます。
しかし、プロジェクションマッピングの投影先に、換気口を設置してしまったため、なんだか台無しになってしまいました。
設計ミスかな?
西改札を出て左に向かいますが、ここは地下1階で、迷路のようになっているので、
1番近くにある「出口1」からさっさと地上出てしまいましょう。
そうすると、小田急百貨店の目の前に出ます。
この小田急百貨店新宿店本館も、渋谷の東急東横店よろしく、再開発に伴い、2022年9月で営業終了となるそうです。
地上に出たら、バスターミナルを左手に見ながらそのまままっすぐ進みます。
しばらくいくと右手に昭和レトロな飲み屋街「新宿西口思い出横丁」があり、その先に「新宿大ガード西」交差点があります。
青梅街道との交差点で、右手のガードをくぐると歌舞伎町方面になります。
ここでは、交差点を渡ってから左に向かいます。
青梅街道沿いにしばらく行くと、その先に西新宿のオフィスビル群が見えてきます。
宝塚大学の建物を左に抜けると、辰野金吾さんの菩提寺、常圓寺が見えてきます。
ただし、右側に抜けると、常圓寺の境内を通らずに、辰野金吾さんのお墓へショートカットできます。
なお、宝塚大学は、兵庫県宝塚市に本部がある大学で、もともとは「宝塚造形大学」でした。
東京新宿キャンパスには、東京メディア芸術学部があり、アニメーション、マンガ、イラストレーション、ゲーム、メディアデザインなどの分野を現役のクリエイターから学ぶことができるそうです。
なお、宝塚歌劇団に入ることはできません。(こちらは宝塚音楽学校。)
常圓寺の山門。
ビル群の中に急に厳かな寺院が登場するのでビックリします。
ちゃんと手を合わせていきます。
右側に抜けていくと、墓地に入っていきます。
道路を渡ったところの墓地群の中に辰野一族のお墓があります。
人様のお墓なので写真は撮っていませんが、ここから入って左手の一角にあります。
息子さんの隆(ゆたか)さんなども同じ区画にお墓があり、区画が広いのですぐにわかると思います。
「東京駅を作ってくれてありがとう」と手を合わせました。
墓地からは、2023年開業予定で建設中の東急歌舞伎町タワーが見えます。
辰野金吾さんは、建築家の先輩として、どのような想いで歌舞伎町タワーを見ているのでしょうか?
常圓寺は、日蓮宗のお寺です。
僕のブログではたまに心に刺さったお寺の言葉を紹介していましたが、なぜか日蓮宗のお寺が多かった印象。
「永劫の善苗を種えよ」とは、「子孫のために美田を買わず」という言葉があるように、子孫に財産を残すとかえって怠惰になってしまうので、残すべきは「親の教え」であるということだそうです。
「バビロン大富豪の教え」でも、富豪になるために必要なのは、資産ではなく、それを生むための知恵であるといっているように、子供たちには、たくさんの経験や、人とのふれあい、自分で稼ぐ力など、形のない財産を残してあげたいものです。
なお、ヤーコン家では「遺産はびた一文残さない」ということになっています(笑)
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