鉄道の魅力のひとつである駅弁。
新幹線や特急列車、グリーン車で食べる旅情もステキですし、東京駅などでは駅ナカで本当にたくさんの種類の駅弁が売られていて、テイクアウトして家で食べるのも趣があります。
そうすると、なかなか通勤列車とは疎遠な駅弁。
そんな中、千葉県佐倉市を走る山万ユーカリが丘線で期間限定ですが駅弁が発売されることになりました!
ちなみに、先行事例で京急線の追浜駅でも駅弁を発売しているので、こちらも読んでみてください!
smallanthussonchifolius.hatenablog.com
<目次>
1.変なところだらけの山万ユーカリが丘線
「山万」も変だし、「ユーカリが丘」も変だし、いったん何なんだ。
山万とは、千葉県佐倉市のユーカリが丘地区で街づくりを行う不動産会社です。
このあたりを一体的に開発し、現在もタウンマネジメントを行っている山万は、「殺菌作用や空気の清浄作用があり、環境にやさしい」植物のユーカリにちなんで、ユーカリが丘と名付け1980年から入居が始まりました。
まちづくりのコンセプトは、「未来が見える街」。
ユーカリが丘線は、そんなユーカリが丘地区の域内移動や都心へのアクセス向上を目的に建設されました。(ユーカリが丘駅では、京成本線に乗り換えができます。)
鉄道会社が沿線開発をするのは、小林一三の阪急宝塚線のを皮切りに全国各地で行われていますが、逆に不動産会社が鉄道経営に参入した珍しい例です。
路線建設の際に国から許可を得る際は、「不動産会社が鉄道経営を行うなどけしからん」といまの国土交通省の理解を得るのに苦労をしたと聞いています。
ユーカリが丘線の路線も変わっています。
ユーカリが丘線は単線の路線で、一方通行。
ユーカリが丘駅を出発すると、2つ目の公園駅で街をぐるりと回って公園駅に戻ってきて、ユーカリが丘駅に戻っていくという循環路線になっています。
駅名もすごくシンプルです。
なお、女子大駅は、和洋女子大学が市川市から移転する計画があったため、その名がつけられましたが、移転は実現しておらず、同大学のセミナーハウスだけが存在します。
車両も変わっています。
ユーカリが丘線は新交通システムの仲間で、日本で唯一「VONA」という三井物産と日本車輛が開発したシステムを採用しています。
「VONA」とは、「Vehicle Of New Age」の称で「新しい時代の乗り物」という意味です。
新交通システムでは、ゆりかもめのようにガイドレールが車両の側面についていることが多いですが、ユーカリが丘線のガイドレールはタイヤとタイヤの間にあります。
ユーカリが丘線の車両は3両編成が3編成あり、「ユーカリ」にちなんで、それぞれ「こあら1号」から「こあら3号」まであります。
なお、この車両には冷房がついていません。
開発当時冷房が普及していなかったのと、その後も車両改修が難しかった点、そもそも乗車時間が短いということもあり、これまでも設置されてきませんでした。
2022年度の安全報告書では車両更新の検討をすると記載されており、2023年夏の猛暑や今後の地球温暖化の進行を踏まえると、ぜひ冷房付きの車両の導入を応援したいです。
2.どんな駅弁なの?
今回発売されるのは、「山万ユーカリが丘駅限定洋食弁当」。
ユーカリが丘駅前にあるウィシュトンホテルが製作を手掛け、ユーカリが丘線開業40周年、ウィシュトンホテル・ユーカリの25周年を記念したコラボ商品です。
パッケージには、ユーカリが丘のキャラクター「ココ」と「ララ」が描かれています。
デフォルメされたユーカリが丘線1000系車両ものんびりした感じでかわいいです。
気になるメニューは、写真の通りふりかけや海苔の俵おむすびや唐揚げなど子どもたちが好きそうなおかずが盛り込まれています。
ニュースリリースによれば、「写真は一例です。」と書かれており、日によってメニューが変わるのかしら?
トマト、ブロッコリー、ポテトサラダ、きんぴらも入っていて、派手さはありませんが、子どもたちが完食してくれそうなメニューで子鉄パパとしてはとても好印象です。
山万ユーカリが丘駅限定洋食弁当は、ウィシュトンホテルの2階からユーカリが丘線の改札口に向かう通路で、11時~12時の間に1日10食程度の限定販売となります。
2023年9月2日(土)本日!3日(日)、9日(土)、10日(日)の4日のみの販売となります。
人気があれば、期間延長や常設販売もしてくれるとうれしいです!
販売価格は1,200円(税込)で、ココ&ララオリジナルステッカーもついてきます。
ぜひ、食べてみてね!