鉄道系のホテルで、電車をコンセプトにしたコラボルームが続々と登場しています。
鉄分濃い目の内装に、運転シミュレーターやNゲージのジオラマがあるタイプが多く、東急のホテルは他社よりも先駆けて登場させました。
東急は2022年で創立100周年ということもあり、渋谷エクセルホテル東急でシミュレータールームやジオラマルームのサービスを開始。
好評につき延長に延長を重ね、ヤーコン家もお泊りの機会を得るにいたりました。
今回泊ったのは、17階にある東急東横線をテーマにした「鉄道ジオラマルーム」。
もちろん、子鉄と一緒に、濃密な夜を過ごしました💛ハアハア
<目次>
1,お部屋に入る前からグッとくるグッズの展示
渋谷エクセルホテル東急は、レセプションでチェックインをしたあと、専用エレベーターで客室の階へ向かいます。
まずは、そのエレベーターホールで、まるで美術品のようにアクリルケースに入れられた8500系グッズ。
8500系は東急田園都市線を中心に走っていた古参車両で、東急の車両で唯一ローレル賞を受賞した名車です。
2023年1月に引退してしまいましたが、かつて車体に取り付けられていたプレートや、現役時代の記念切符などが飾られています。
客室に入る前に足を止めさせられるとは、さすがは東急ホテルズのホスピタリティです。
2,最高クオリティのジオラマ made by 岩倉高校鉄道研究部
鉄道ジオラマルームは17階にあります。
部屋番号は秘密ですが、エレベータを降りた後奥の方の部屋なので、その間の焦らされ感というのもなかなかの演出だと思います。
部屋に入るとドドーン!と巨大ジオラマがお迎えをしてくれます。
こちらは、数々の鉄道マンを輩出していることで有名な岩倉高校の鉄道研究部の皆さんのお手製♪
1つ1つの建物や鉄道施設を丁寧に製作して、鉄道への愛が伝わってきます。
この日のために自宅から自分のNゲージ車両を持ってきた息子鉄。
誕生日に買ってもらったE353系(特急あずさ・かいじ・富士回遊)の4両編成と、211系7両編成です。
211系は、ボクが小学生の時初めて銀座の博品館で誕生日に買ってもらった思い出の品で、いつの日か息子に譲渡したもの。
かつては東海道線で走っていて、グリーン車が1階建ての車両と2階建ての車両がついていて、息子鉄もよくポポンデッタに持っていって走らせてくれています。
ジオラマは、街を1周する線路が2本敷かれていて、2編成を同時に走らせることができます。
ここからは、ジオラマの細部を探検して岩倉高校の皆さんの愛を見てみましょう。
ジオラマは東急東横線をテーマにしていて、渋谷から横浜までいろいろな街並みが再現されています。
渋谷のシンボルといえば、流行の発信拠点SHIBUYA109。
そして、その横には東急文化会館の跡地に建設された渋谷ヒカリエがあります。
SHIBUYA109のロゴや、渋谷ヒカリエのアーバンコア(東横線の地下駅から地上に上がってくるエスカレーター)も丁寧に作られています。
渋谷ヒカリエの中層部で明るく輝いているのは、ヒカリエの文化発信ゾーンです。
ヒカリエには、ミュージカルが鑑賞できるシアターオーブや、クリエイティブスペース8/(ハチ)、イベントホールのヒカリエホールなどがあり、中層階はこういったコンテンツが並びます。
足元に目をやると、スクランブル交差点です。
コロナ禍を経験した今見るとおぞましい人の数!
しかし、だんだん人でも戻ってきていますし、外国からの旅行者の方も増えていますので、いま現在はこんな感じ、あるいはそれ以上かもしれませんね。
いまは無くなってしまいましたが、かつて東急東横線で走っていた青がえること5000系電車も駅前広場に展示されています。
現在は撤去され、ハチ公の故郷である大館市に移設されています。
横に目をやると、渋谷エクセルホテル東急が入居する渋谷マークシティがあります。
うちの部屋はこの辺かなぁと思わず探してしまいますね。
ジオラマではわかりませんが、渋谷マークシティは銀座線の車庫にもなっていますし、京王井の頭線のホームにもなっているすごいビルなのです。
最近は屋上に展望台がある渋谷スクランブルスクエアなど背の高いビルが多くできてしまいましたが、かつては渋谷マークシティがひときわ目立つ高層ビルでした。
地下には東横線の渋谷駅が再現されていました。
ここでもすごいお客さんの数です。
しかし、しっかりと乗車位置に整列しているあたりが、ハイソな東急東横線を表しているというか、岩倉高校の皆さんの「かくあるべし」といった気持ちも伝わってきます。
渋谷を離れると、こちらは目黒川の桜並木でしょうか?
渋谷から2つ目の中目黒駅は目黒川のすぐ近くにあり、春には川沿いに満開の桜に彩られます。
桜の季節が楽しみになる風景です。
さらに進むと、かわいい赤い屋根の建物があります。
こちらは、田園調布駅の旧駅舎です。
東急はもともと田園調布や洗足にまちづくりから始まった会社です。
現在は地下駅になってしまいましたが、かつての地上駅舎は復元され、大切に保存されています。
100周年を迎えた東急にとっても重みのある風景といえるでしょう。
この駅舎を中心に放射状に広がる街並みも田園調布ならではですね。
みなとみらい駅にある高層タワーは、横浜ランドマークタワーです。
東急のビルではありませんが(確か三菱地所)、みなとみらいを象徴するビルですね。
3,お食事をいただく
鉄道ジオラマルームは、夕食付プランで泊まりました。
夕食は特別に部屋食になっており、ジオラマルームプランオリジナルの"渋弁"をいただけます。
東急線キャラクターのるるん(左)が書かれているのが子ども用、路面電車が書いてある(右)のが大人用です。
現在は、東急世田谷線だけが存続しており、玉川線は廃止になり、地下鉄の新玉川線(現在の田園都市線渋谷駅~二子玉川駅)が開通、砧線などの支線は東急バスに転換されました。
弁当箱の左側に半分だけ見えるのは、モハ200形、通称ペコちゃんと呼ばれた車両で、東急の博物館"電車とバスの博物館"の中に展示されています。
なお、おいしかったので、中身の写真を撮るのを忘れてしまいました。
ハンバーグとかが入っています。
4,ありがとうお心遣い
こうした鉄道ジオラマルームに泊まる客層にしっかりとコミットしたサービスも充実しています。
こちらは、マニア向けの本がズラリ。
鉄道専門誌3冊と東急のファンブックです。
ボクは鉄道ジャーナルはよく読みますが、ダイヤ情報などはあまり読まないので、デジタルデトックスもできる時間でした。
ちなみに、ダイヤ情報には、イーストアイ(ドクターイエローのJR東日本版)のダイヤなんかも載っていますよ♪
大人気の末、売り切れゴメンとなりもはやレアアイテムとなった"うしのるるん"のビーズクッション。
前にどんなお客さんが泊ったかは知りませんが、とにかくスリスリします💛
17階ですので、眺望もなかなかのものです。
北西向きなので、関東山地が望めますし、明治神宮の向こうには新宿の街並みなんかも見られます。
ただし、トレインビューというわけではないので、そこはご容赦を。
なお、渋谷エクセルホテル東急には、他にもトレインシミュレータールームや、8500系トレインルームもあります。
いずれも期間限定で、期限が部屋ごとに違うので、しっかりチェックして、遊び漏らさないようにしましょう!
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