みなさん、こんにちは!
今回は久しぶりに電車旅の記事です。
東急世田谷線は、田園都市線の三軒茶屋駅から京王線の下高井戸駅を結ぶ全長5.0kmの路線です。
路面電車といっても、道路を走る区間は無く、途中の環状7号線の道路と交差するときだけ、道路の信号に従って走行し、赤信号の時は一時停止して車を通すシーンが見られる面白い路線です。
世田谷区の住宅街の中をコトコト走る可愛らしい車両も魅力で、沿線のみならずたくさんのファンに支えられて走っています。
世田谷線は、床が低く乗り降りがしやすい2両編成の300系が10編成走っていますが、それぞれ車体のカラーリングが違います。
今回乗車するのは、ブルーイッシュラベンダー色の第7編成。
側面がカラフルに彩られたこの編成は、SDGsトレインー美しい時代へ号。
2015年に国連サミットで全会一致で採択された世界人類共通の目標であるSDGsをラッピング電車で啓蒙しています。
東急ではこの他東横線と田園都市線でそれぞれ1編成ずつ走っているほか、関西では、阪神本線・なんば線や阪急神戸線・宝塚線と阪急京都線でもSDGsトレインー未来のゆめ・まち号が走っています。
阪急阪神ホールディングスグループは、古くから「阪急阪神ゆめ・まちプロジェクト」と題して沿線住民を巻き込んだ地域環境づくりや次世代を担う子供たちの育成などの社会貢献活動を推進するとともに、取り組みが持続可能であるよう仕組み化も含めて取り組んできました。
2020年には、「阪急阪神ホールディングスグループ サステナビリティ宣言」を行い、「阪急阪神ゆめ・まちプロジェクト」10周年の節目に、第4回ジャパンSDGsアワード」において、特別賞「SDGsパートナーシップ賞」を受賞しました。
実は、この世田谷線もSDGsへの貢献度が非常に高い路線です。
もともと鉄道という乗り物自体が環境に優しくエネルギー効率も良いことから、「目標13 気候変動に具体的な対策を」や「目標15 陸の豊かさも守ろう」への貢献度が高いです。
そして、世田谷線はさらにその上を行き、全線で再生可能エネルギー(化石燃料に依存せず、自然エネルギーを利用し、資源を再利用できるエネルギー)で作られた電気で走っているため、世田谷線の運転によって排出される二酸化炭素はゼロです。
具体的には、東北電力グループのの地熱発電所と水力発電所で作られた電力を(理論上)使用して走っています。
さらに、2000年よりホームの嵩上げとスロープの設置、車両の低床化を行い、車椅子を使っているお客さんやお年寄りにも乗りやすい電車になっており、「目標11 住み続けられるまちづくりを」にも貢献しています。
SDGsは、これまでの取り組みで妥協せず、2030年の目標達成に向けて野心的に取り組む必要があるので、さらにイノベーティブな取り組みと他の路線への広がりも進めてほしいと思います。
宮の坂駅は、世田谷区宮下区民センターに隣接していて、ここには、かつてこの世田谷線と江ノ電で走っていた600形車両が展示されています。
息子のヤンヤンが小さい頃、世田谷線に必ず宮の坂駅で強制下車させられて、600形の中で小一時間遊んだものです。
車内は床が板で運転台で遊ぶこともできるので、ノスタルジックな気持ちに浸りながら子供との豊かな時間を過ごすことができます。
しかし、今は緊急事態宣言!
中に入ることはできず、扉が固く閉ざされています。
ぜひ、緊急事態宣言解除後に遊びにきてくださいね!
なお、電車は車内に入らずとも楽しむことができます。
床下を見てください!
普段乗っている電車では見られない台車、モーター、コンプレッサーなどを目の前に見ることができますよ♪
ちなみに、宮の坂駅の横には「雨水くん」が設置されて、雨水を溜めています。
この雨水は何に使うかというと、たぶん、駅横の花壇のお早の水やりに使うんだと思います。
限られた水資源を有効に使う。
さて、宮の坂駅は、歴史の魅力にあふれた街でもあります。
まず、行っておきたいのは大谿山(だいけいざん)豪徳寺。
宮の坂駅から続く城山通りから境内に向かう松並木も荘厳な雰囲気を醸し出していて、身が引き締まる思いです。
境内には、安政の大獄や桜田門外の変で有名な井伊直弼のお墓があります。
寺もかよ。
世田谷城址公園は、その名の通りかつて存在した世田谷城の跡地が公園になっているものです。
世田谷城は、1366年に足利氏の一族である吉良氏によって築城されたと言われており、豊臣秀吉の小田原攻めの後に廃城になるまで一貫して吉良氏によって治められました。
城跡は、いくつか曲輪(くるわ=土塁などで形成された区画)が残っており、当時にものではないでしょうが、石垣で囲われています。
また、空堀が敷地の中程に残っていて、地元の保育園の子供達が元気よく遊んでいました。
なお、みんなが期待する天守のような建造物はありませんので、ガッカリしないように。
と、いうことで、電車に入れない、寺にも入れない、天守閣もないという三重苦な世田谷線紹介でしたが、いかがだったでしょうか。
早々に変異株が滅び去り、鉄道旅の魅力を存分に紹介できる日が来るよう、願って止みません。
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