※2021年7月20日に初稿した記事をリライトしたものです。
JR山手線は、2021年10月23日(土)初電から、10月24日(日)終電までの土休日いっぱい内回り電車(池袋→新宿→渋谷→大崎)を運休します。それ以外の区間の内回り電車(大崎→品川→東京→上野→池袋)は日中約10分間隔と大幅に本数を減らして運転するほか、外回り電車(大崎→渋谷→新宿→池袋→上野→東京→品川→大崎)も約3分~7分間隔に本数を減らします。
https://www.jreast.co.jp/press/2021/tokyo/20210719_to01.pdf
<目次>
渋谷駅山手線ホーム拡幅工事
今回の運休は、渋谷駅の山手線内回りのホーム拡幅に伴い、線路を東側に移設する工事を行うためです。渋谷駅周辺は東急東横線の渋谷駅地下化を皮切りに、100年に1度と呼ばれる大規模な再開発が行われています。
オフィスや商業施設では、東横線の跡地に、Googleの日本法人が入居する渋谷ストリームや、地上約230mの展望台「渋谷スカイ」がある渋谷スクランブルスクエアなどが相次いで開業し、現在は東急百貨店東横店の解体工事が進み、西口の駅前広場も生まれ変わろうとしています。
鉄道駅では、東京メトロ銀座線のホームが東急百貨店内から渋谷ヒカリエの横に移設されたほか、埼京線・湘南新宿ラインのホームも山手線と並ぶ位置に移設されました。
埼京線・湘南新宿ラインのホーム移設に伴い、埼京線の新宿方面の線路がやや東側に移設されたため、隣接する山手線内回りの線路も今般東側に移設することが可能となり、併せてホームを拡幅する運びとなったわけです。
内回りのホームは日中でも乗客が多く、特に新宿寄りのハチ公口に出る階段付近は人の流れが多いため、ホーム上の混雑緩和が期待されます。
なお、現在は内回りと外回りが別々のホームですが、次のステップとして、外回りのホームを撤去して外回りの線路を西側に移設したうえで、今回拡幅する内回りホームをさらに拡幅し、内回り・外回り共用の島式ホームに改良する計画です。
渋谷駅にはまだホームドアがありませんが、設置はそのあとになります。
大崎駅~池袋駅間の運転計画
山手線の運休・減便に伴い、並行して走る路線も混雑に備え、臨時ダイヤが組まれます。そのうち、大崎駅~池袋駅間で並走する埼京線は、りんかい線~赤羽駅間を増発します。また、相鉄線からの直通列車は、新宿行きの列車を池袋駅まで延長運転します。
さらに、山手貨物線の線路を使用して、品川駅~新宿駅間で臨時列車を運転します。
なお、湘南新宿ラインは通常通りの運転です。
田端駅~品川駅間の運転計画
田端駅~品川駅間は、京浜東北線で快速運転を取りやめ、終日各駅停車で運転します。
なお、上野東京ラインは、通常通りの運転です。
他社線への振替輸送
運休区間の定期券や回数券を持っている方は、他社線への振替輸送を利用できます。定期券や回数券を持っていない人は、振替輸送は使えませんので、切符かICカードで利用しましょう。
- 東京メトロ全線
- 都営地下鉄全線
- りんかい線全線
- 西武池袋線(池袋駅~所沢駅)
- 西武新宿線(西武新宿駅~所沢駅)
- 西武有楽町線(全線)
- 東急東横線(渋谷駅~武蔵小杉駅)
- 東急目黒線(目黒駅~武蔵小杉駅)
- 東急大井町線(大井町駅~自由が丘駅)
- 東急池上線(全線)
- 東急多摩川線(全線)
- 京急本線(泉岳寺駅~品川駅)
東京に出かけない
土休日の2日間連続の運休となって、混雑が予想されます。
山手貨物線での臨時列車や、臨時ならではの行先表示など、撮り鉄魂がそそられる要素がいっぱいですが、コロナ第6波の懸念もありますし、もともと乗降客の多い区間ですので、ホームでの撮影はおススメしません。
無理に東京に足を運ばずに、苦境にあえぐ地方路線を盛り上げに、遠征することをおススメします。
みなさん、どうぞご安全に。
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