ボクの息子はもう子鉄じゃないかもしれない。

子鉄(?)ヤンヤン(中1)の父であり、実写版アラレちゃんの娘ミーミー(小3)の父が、鉄道や子育てを楽しみながら、地方鉄道を救済していく物語です。子供の「だいすき!」「やってみたい!」を大切に子育てをしています♪ 子鉄応援ありがとうECショップ「でんしゃデパート」もやっています。本業はとある鉄道会社のSDGsおにいさん。なので、専門的な記事もあります。

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【子鉄旅】奥羽本線峠駅/峠の力餅攻略法~秘境駅で子鉄がグズらないために~

お客さんの数が極端に少ない、列車の本数が著しく少ない、アクセスが困難など魅力がいっぱいの秘境駅

大人の鉄道マニアでしたら自分で計画を立てたり、過ごし方を考えたりして思い思いに楽しむことが出来ますが、With子鉄となると、急にぐずってしまったり、「何もしない」という時間に耐えかねて早く帰りたくなってしまうかもしれません。

この記事では、代表的な秘境駅である奥羽本線峠駅をテーマに、子鉄耐えられそうな滞在時間別のアクセス時間帯とおススメの過ごし方を紹介します。

この記事を参考に、臆せずに秘境駅を楽しんでみてくださいね!

奥羽本線福島駅~米沢駅路線図。旧赤岩駅は、庭坂駅板谷駅の間にあった。
※黄色:普通列車 青色:山形新幹線

<目次>

 

1,秘境駅峠駅&秘境区間福島駅~米沢駅の魅力

秘境駅峠駅ですが、その駅だけでなく峠駅を含めた区間全体に魅力があります。

東北新幹線が停まる福島駅から米沢駅の間は、板谷峠という福島県山形県の県境の難所を越えるとこもあり、区間全体で列車の本数が少ないのです。

山形新幹線は1時間に1本から2本と、福島駅〜庭坂駅間の区間運転はあるものの、山形新幹線はこの区間をノンストップで、板谷駅関根駅間の普通列車は1日6往復のみとなり、日中は約5時間列車が来ません

そして、峠越えということもあり、赤岩駅板谷駅、峠駅、大沢駅と4駅連続でかつてスイッチバックだったことも魅力の1つ。

赤岩駅は廃止になってしまい、人間では辿り着けない位置にあるため見られませんが、他の3駅ではその遺構を見ることができますし、経済産業省の「近代化産業遺産」にも認定されています。もちろん、映えスポットにもなります。

これに加えて峠駅は、いまでは珍しいホームでの立ち売りを行っている点で他の駅よりも有名です。

売られているのは峠の力餅

これを買うために乗りに来る人もいるほど人気で、このあと詳しく説明しますね。

1日6往復のみということもあり、子鉄旅としては勇気のいるところ。

しかし、ダイヤを見て計画的に訪れれば、楽しい思い出にすることができるでしょう。

福島駅で発車待ちの普通米沢行き719系電車。

2,降りずに楽しむコース

まず、1番シンプルに「降りない」楽しみもあります。

山形新幹線で通り過ぎてしまうとさすがになんだかよくわからないまま終わってしまいますが、普通電車ですと、停車時間が30秒あるので、その雰囲気を味わうことができます。

寒い時期などには良いかもしれません。

もちろん、停車中に峠の力持ちを立ち売りさんから買うこともできます!

降りないコースの最大の魅力は、買ったばかり力餅をそのまま車内で食べられることですね!

そして、甘いものを食べると自動的にしょっぱい物が食べたくなりますから、そのまま約17分ほどで米沢駅に到着し、すき焼きやステーキを食べたら最高の旅になるでしょう。

峠駅のホームで立ち売りされている峠の力餅。1個足りないのは、写真を撮る前に娘ミーミーが食べてしまったから。

なお、限られた停車時間のため、力餅を買うときには気をつけたいことがあります。

まず、峠駅に到着するとき、立ち売りさんは列車の1番後ろのドアで待っていてくれます。

なので、駅に着く前に1番後ろのドアのところで待っておきましょう。

他のお客さんもゾロゾロ集まってくるので、なんとなく列に並ぶとよいと思います。

また、力餅は1箱1000円です。

小銭や万札はご法度!

ピッタリ野口英世を握りしめ、1秒で買い物を済ませましょう。

なお、時間に余裕があれば、立ち売りさんは他のドアや窓にも呼べば来てくれます。

そして、列車が出発すると、立ち売りさんは深々と一礼をして列車を見送ってくれます。

笑顔で手を振って返してあげましょう。

あとは食べるのみ!

米沢牛のすき焼きを食べつくしたヤーコン家

3,5分~10分滞在コース

秘境駅ながら、反対方向の列車を活用すれば数分だけ滞在することも可能です。

例えば、

福島駅 12:51発米沢行き→13:20峠着
峠駅  13:26発福島行き→13:54福島着

と6分の滞在が可能。

また、朝の米沢発着になりますが、

米沢駅 7:18発福島行き→7:35峠着
峠駅  7:43発米沢行き→8:00米沢着

と8分滞在、

米沢駅 8:08発福島行き→8:26峠着
峠駅  8:34発米沢行き→8:51米沢着

とこちらも8分滞在可能です。

米沢発着は朝の時間帯ということもありオススメはしませんが・・・

いずれにしても折り返し乗車になるので往復の切符を買いましょう。

滞在時間は短いですが、スノーシェルターに囲われた駅の雰囲気を味わうことはできると思います。

しかし、スイッチバック遺構を見る時間は無いかもしれませんね。

スノーシェルターに覆われた峠駅のホーム

4,約30分滞在コース

夜の時間帯では、30分とお手頃な滞在が可能です。

いずれも米沢発着で恐縮ですが、

米沢駅 18:42発福島行き→19:00峠着
峠駅  19:35発米沢行き→19:52米沢着

と35分滞在、

米沢駅 20:40発福島行き→20:58峠着
峠駅  21:39発米沢行き→21:56米沢着

とこちらは41分も滞在可能です。

しかし、もう日も暮れていますので、猪や冬眠に失敗した熊が登場しないか心配ですし、子鉄連れにはオススメしないです💦

停車中30秒間で各扉を回る売り子さん

5,約60分滞在コース

60分コースは、5分〜10分コースの応用で、反対方向の列車を使わずに、同じ方向の次の列車を使うバージョンです。

具体的には、

米沢駅 7:18発福島行き→7:35峠着
峠駅  8:26発福島行き→8:53福島着

の51分滞在と、

福島駅 7:14発米沢行き→7:43峠着
峠駅  8:34発米沢行き→8:51米沢着

の51分滞在。また、夕方では、

米沢駅 17:44発福島行き→18:01峠着
峠駅  19:00発福島行き→19:28福島着

の59分滞在。

同じ方向に進んでいくため、仙台近郊区間外から来た人は、途中下車扱いで追加運賃を払う必要がありません。

また、感覚的ではありますが、滞在時間がちょうどいいのも魅力です。

しかし、朝夕の時間帯であることに注意です。

なお、峠の力餅は朝7:30から稼働しているそうなので安心です(本当か?)

また、峠の力餅を作っている工場を排泄した「峠の力餅茶屋」は峠駅のすぐ近くにあり、峠の力餅だけでなく、それ以外の大福やお茶をいただくことができます。

60分あれば家族で来てもゆるりと過ごせそうです。

ようこそ、峠の力餅の「峠の茶屋」へ

 

6,約90分滞在コース

90分コースは割とオススメで、

福島駅 16:04発米沢行き→16:33峠着
峠駅  18:01発福島行き→18:30福島着

の88分滞在です。

冬場は日の入りが早くなってしまいますが、それ以外でしたら黄昏の峠駅を楽しめるほか、スノーシェルターの駅の雰囲気から、スイッチバック遺構、そして、峠の力餅茶屋でオヤツを召し上がることもでき、峠駅をじっくりと満喫するプランと言えます。

ちょうど夕飯時に福島駅に戻れるので、米沢牛は食べられませんが、福島の美食を満喫できる点も魅力です。

ホームより望むスイッチバック遺構(画像出典:山形県

https://www.pref.yamagata.jp/110001/sangyo/sangyoushinkou/him_top/him_maincat3/him_09.html

7,約180分~300分滞在コース

それ以外ですと、最大300分と長らく時間が空くことになります。

スイッチバック遺構や峠の力餅茶屋など飽きない魅力はいっぱいですが、子鉄の飽きは突然やってくるもの。

長時間滞在する場合には、ぐずりに備えてお好みのひまつぶしグッズをしっかりと用意しておきましょう。

なお、「何もしない」をするという旅の魅力もありますし、そういう時間になにをするか?というのも子どもの成長にもつながります。

子どもも忙しい現代、時間と心に余裕があれば、「何もしない」体験というのもプレゼントしてあげたいですね。

 

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