ボクの息子はもう子鉄じゃないかもしれない。

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東急に98番目の駅が誕生!その名も新綱島駅!東急新横浜線開業・・間に合うのか?

【東急新横浜線開業前の記事です】

 

みなさん、こんにちは!

新しい駅ができるとテンションがあがりますよね。
2022年3月の高輪ゲートウェイ駅開業時は、コロナ禍にも関わらず
鉄道マニアならずとも連日多くの人が訪れていました。

 

今度2022年度下期に開業するのが東急新横浜線です。
その途中駅である1駅の名前が「新綱島駅に決定しました!

綱島地区の駅名は「新綱島駅」に決定、東急新横浜線の途中駅 - 鉄道コム

www.tetsudo.com

まずは、東急新横浜線についておさらいをしておきましょう。


東急新横浜線は、都市鉄道等利便増進法に基づいて
既存の路線を活用しながら鉄道ネットワークの充実を図るもので、
鉄道・運輸機構独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構)が
工事をしており、東急電鉄がこれを借りて列車の運行を行うものです。

 

具体的には、東急東横線目黒線日吉駅で分かれて地下トンネルに入り、
綱島駅を経て新幹線の停まる新横浜駅に至る新路線です。
横浜駅から、さらに同機構が工事をしており、
相模鉄道が相鉄新横浜線として同時開業する予定です。

同法に基づいた工事の相鉄線西谷駅~羽沢横浜国大駅間は2019年11月に開業済みで、相鉄線湘南新宿ラインとの直通運転が始まっています。

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東急新横浜線の開業により、新横浜への直通運転が実現し、新幹線へのアクセス向上が期待できる。また、相鉄線から都心方面へのアクセスの選択肢が増え、沿線価値が大きく向上すると期待されている。

ところで、、新横浜線の工事主体である鉄道・運輸機構ですが、
整備新幹線法(全国新幹線鉄道整備法)に基づき
北陸新幹線金沢駅より先に延ばす工事も行っていますが、
先日工事の遅延と工事費の増額が明らかになり、
12/22(水)に国土交通省から業務改善命令が出され、
年明けにも北村理事長が引責辞任すると発表がありました。

 

では、横浜線は2022年度に間に合うのでしょうか

実は、西谷駅~羽沢横浜国大駅間も遅れての開業でした。

また、東急新横浜線の開業も当初は2019年4月としていましたが、
3年遅れて2022年度下期となっており、すでに遅れているのです。

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横浜線には、東横線の主力5050系のほか、目黒線からも列車が乗り入れる。相鉄線からも新製の20000系などが乗り入れるとみられる。

工事費についても、
東急側・相鉄側合わせて当初よりすでに1,200億円増額が発表され、
このしわ寄せは東急・相鉄の利益の逸走のみならず、
機構に補助金を出す政府および地元自治体の負担増になっています。

北陸新幹線の開業延期については、こちらの記事もご覧になってください。

smallanthussonchifolius.hatenablog.com

 

前段が長くなってしまいましたが、ようやく駅名が決まった新綱島駅

東急で98番目の駅になります。

東急の駅はもともと98駅ありましたが、
田園都市線渋谷駅と東横線の渋谷駅が改札口が分かれていたため、
2駅としてカウントしていました。

しかし、2013年の東横線渋谷駅が地下化し、
副都心線との直通が始まった時に1駅として統合され、
現在は97駅となっています。

東急の駅は新横浜駅を含めると99駅ということになります。

  

そんな新綱島駅の周辺を早速見に行きましょう。

綱島駅は、東横線綱島駅から東へ100m離れたところに建設中です。

綱島駅は、急行が停車する高架駅で、
高架下には東急バスや川崎鶴見臨港バスが発着するバスターミナルがあります。

ウサギ小屋のようなバスターミナルと正面の狭隘な道路にも関わらず、
バスの運転手さんはスーパードライビングテクニックスで車両を切り返していきます。

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狭隘なバスターミナルにひっきりなしに行き交うバス。新駅の開業で交通結節点の分散化も期待できる。

東横線の線路を背に東側へ道路を抜けていくと、綱島街道に出会います。

綱島街道を渡ったところの巨大な工事現場は
綱島駅前地区第一種市街地再開発事業

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綱島街道の真横でトンネル工事と再開発工事が同時施工されている。トンネルの躯体ができると駅躯体の建設に着手すると見られる。

綱島駅周辺地区土地区画整理事業も同時に行われており、
道路の新設や拡幅、バスターミナルの整備などが行われます。

再開発においては、29階建てのタワーマンションが建設され、
低層階は商業施設と区民文化センターが入居する予定。

そして、なんと!地下で新綱島駅と接続するんです。

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工事ヤードの裏手からも青空へ伸びるクレーンの腕が目立つ。右側の写真は建物のように見えるが、トンネル工事に必要な機材や人の出入りを行う立坑があるものと見られる。

この再開発エリアのまさに直下でトンネルの建設が行われており、
駅の建設も再開発と一体で行われます。

 

工事エリアの裏手には駅前の賑わいとは対照的な古民家が立っています。

古民家池谷邸といい、
なんと!1857年に建てられたといわれています。

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のどかな雰囲気が流れる古民家池谷邸。番犬のワンちゃんにほえられてビックリした。

池谷家では古民家の保存のみならず、
明治時代から続く綱島唯一の桃農家として知られています。

池谷家では、戦後一度は途絶えてしまった月桃(じつげつとう)という
柔らくておいしい幻の桃を復活させた功績もあり、
現在でも敷地内には桃の果樹園があり、日月桃の販売も行われています。

敷地内には、月桃の記念碑が建てられていることが、道路からも見ることができます。

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裏手には桃をはじめとした果樹園がある。収穫の時期が楽しみである。

再開発に伴う横浜市の土地利用方針によれば、
この古民家エリアも「地域・歴史的資源の保全、活用」ということで再開発エリアとの調和を図っていく考えです。

 

便利な新しい街の中に、
こういった古民家のようなノスタルジーなものがあると、
なんとなくホッとしますよね。

綱島の街の未来と、工事がこれ以上遅れないことを祈りつつ、
綱島駅を後にするのでした。

 

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